プラットフォーム化でシンプルかつ安全なAI活用の実現を推進--Extreme Networks・横山社長
2025年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。 Extreme Networks 執行役員社長 横山尊信氏 2024を振り返りますと、「生成AI元年」と呼ばれた2023年から企業における活用が進んだ年となりました。一方で、セキュリティ、IT環境の複雑化、働き方の多様性、IT人材不足などによるネットワーク管理の課題に直面しています。Extreme Networksが最高情報責任者(CIO)を対象にした最新の調査では、回答者の88%がネットワーク、AI、セキュリティのための単一の統合環境を望んでいると回答しており、セキュリティ強化と同時にネットワーク管理のシンプルさが求められています。 Extreme Networksは、ネットワークの構築、拡張、運用管理をシンプルにすることで、セキュアなネットワークを実現しており、国内での事業を急速に拡大してきました。今後のAI活用に当たって、いかに多くのアプリから得られた情報を活用して正確な回答を導き出すかが重要になってきます。こうした多くの課題を解決するため、Extreme Networksは2024年12月に企業ネットワークへのアプローチを根本的に簡素化する業界初のエンタープライズコネクティビティープラットフォーム「Extreme Platform ONE」を発表しました。 Extreme Platform ONEは、ネットワーキングとセキュリティをAIと統合し、パワフルで徹底的に簡素化されたエクスペリエンスを実現します。このプラットフォームにより、お客さまは、単一のユーザーインターフェース(UI)で複数のシステムを管理でき、アプリケーションの統合を自分で行わなくて済む上、システムごとのデータのサイロ化を防ぎ、より価値の高い回答を導き出すことが可能になります。 2024年は、特に公共および大学市場において、当社ソリューションをご高評いただき、多くのお客さまにご採用いただきました。これもひとえに、入札に向けた提案活動から、構築、運用に至るまでご協力いただきましたパートナーの皆さまのご尽力の賜物であり、心より御礼申し上げます。 2025年は、お客さまの安定運用を支えるべく、当社一丸となってご支援を継続するとともに、次の施策として、AIを活用したイノベーションの推進やネットワークインフラを活用した“Zero Trust Networks Access”の推進に注力してまいります。ゼロトラスト環境では、場所に依存せず、認証された正規のユーザーが適切な端末からアクセスすることが求められます。このため、ネットワークインフラは、認証基盤と密接に連携し、動的なアクセス制御を実現する必要があります。この分野において、Extremeはサードパーティーの皆さまと連携した革新的なテクノロジーを有しており、さらなる技術開発を続けていきます。2025年は、これまでの公共市場での実績をエンタープライズ市場にも展開し、新たなビジネスチャンスを創出してまいります。 また、Extreme Networksは、ネットワークにおけるAI活用の3段階、すなわち「業務の高速化」「従来の業務プロセスの置き換え」「AIを活用した新たな収益機会の創出」を通じて、ユーザーの皆さまがより安心してネットワークやAI技術をご利用いただけるサービス・ソリューションを提供してまいります。