【スーパーラグビー・パシフィック】大一番のブルーズ×ハリケーンズは、代表入りを懸けた熱い戦いに。
スーパーラグビー・パシフィックは第12節(5月10、11日)を迎え、レギュラーシーズンも残り4試合となった。今週の大一番は、5月11日にイーデンパーク(オークランド)でおこなわれる、ブルーズ×ハリケーンズのカードだ。 シーズンの終盤に差し掛かっても調子の上がらない昨年の覇者クルセイダーズを尻目に、首位のハリケーンズと2位ブルーズとの激突は、NZ国内のメディア、ラグビーファンの間で大いに盛り上がりを見せている。両者の勝ち点の差は僅か1ポイント。文字通りの首位攻防戦になるだけでなく、両チームの選手たちにとっては、オールブラックス入りをかけたセレクションマッチと言える。 今季、第3節(3月9日)にウエリントンで対戦した時は、29-21でハリケーンズが勝利している。今回は、ホームのブルーズが、リベンジを果たして首位の座を奪取する事ができるだろうか。 ◆ブルーズはリーコ・イオアネが欠場も、サリヴァン、アキラ・イオアネが復帰。 両チームのメンバーが発表されている。 ブルーズは、NZ代表キャップを持つSHフィンレー・クリスティー、SOスティーヴン・ペロフェタが大一番には間に合わなかったものの、オールブラックスが7人先発メンバーに並んだ。 FLアキラ・イオアネが背番号6で先発メンバーに戻ってきた事により7番ダルトン・パパリィイ、NO8ホスキンス・ソトゥトゥの迫力満点のFW第3列の布陣となった。 ハーフ団は、SHタウファ・フナキ、SOハリー・プラマーのコンビが好調をキープしている。フナキは、クリスティーのケガで出場機会が増え、持ち前の攻撃力が試合を重ねるごとに成長している印象だ。一方のプラマーもペロフェタのケガで出場機会を得て司令塔の役割をしっかりとこなしている。好調ハリケーンズ相手にこの二人がどこまで通用するのか楽しみだ。 先週のレベルズ戦で脳震盪により退場したCTBリーコ・イオアネは、数週間は欠場の見込みだ。その欠場が、大一番にどう影響するか。R・イオアネの代わりには、AJ・ラムが13番に入り、ブライス・ヒームとCTBコンビを組む。攻撃力のあるハリケーンズのCTBコンビ、ジョーディー・バレット、ビリー・プロクターに対してしっかりとしたディフェンスできるかがカギになりそう。 その他では、ザーン・サリヴァンが6週間ぶりにケガから復帰となり、いきなり15番をつけて先発メンバーに入った。接戦の試合が予想されるだけに、最後尾でキック力のあるサリヴァンの復帰はベストタイミングになる。 兄のCTB/WTBのベイリン・サリヴァンもハリケーンズでベンチ入りをしており、兄弟対決が実現しそう。そちらも注目したいところだ。