【スーパーラグビー・パシフィック】大一番のブルーズ×ハリケーンズは、代表入りを懸けた熱い戦いに。
◆ハリケーンズは、リザーブがFW6人、BK2人の布陣へ。 一方のハリケーンズは、前週のワラターズ戦から大きくメンバーを変えてきた。 PRザヴィア・ヌミア、LOケイレブ・デレイニー、FLブラッド・シールズ、SHのTJ・ペレナラ、WTBキニ・ナホロ、CTBジョーディ・バレットのレギュラー陣を先発メンバーに戻した。 上記の中でもPRヌミアの成長が目を引く。走力を活かしてのボールキャリー、スキルフルと、現代ラグビーにもってこいのフロントローと言える。課題だったスクラムも近年改善され、初の代表入りも十分にあり得そう。 ペレナラも引き続き良いパフォーマンスをしている。ケガで長期離脱となったSHキャム・ロイガードの穴をしっかり埋める。経験を活かしてチームを引っ張っている姿が印象的で、オールブラックス復帰も濃厚だ。 この試合でバレットとCTBコンビを組むビリー・プロクターの存在も目が離せない。毎年活躍をしていながら、一度もオールブラックス入りしていないのが不思議なくらいだ。今シーズン凄みを増したラインブレーク能力と強いディフェンスを見ていると、オールブラックスに呼ばない理由が見当たらない。 リザーブの割り当てをFW6人、BK2人の布陣は興味深い。FL/NO8デヴァン・フランダース、FLデュプレシー・キリフィの2人がベンチスタートとなり通常よりFW第3列を一人多くした。 フィットネスが落ちる後半にブレイクダウンを含むFW戦で有利に戦いたい意図が見えてくる。 2022年にNPC(NZ国内選手権)で、ウエリントンがカンタベリーを破って優勝した時のメンバーが今季のハリケーンズに多くそろっている。 オールブラックス入りの現実味が出てきたFBルーベン・ラヴを始め、PRヌミア、LO/FLデレイニー、FL/NO8ピーター・ラカイなどの若いメンバーがスーパーラグビーのレギュラー、そして代表入りが見える位置まで成長している。それが今季のハリケーンズの好調を物語っている。