【スーパーラグビー・パシフィック】大一番のブルーズ×ハリケーンズは、代表入りを懸けた熱い戦いに。
◆注目マッチアップ、最注目はFW第3列とWTB対決。 シーズン終盤に入っての首位攻防戦だけに注目マッチアップも盛りだくさんだ。 □ダルトン・パパリイ×ピーターラカイの7番対決 今年こそオールブラックスの7番を確保するためにアピールしたいパパリィイと、ダイナミックなプレーが持ち味のラカイの対戦は、まさにオールブラックスのセレクションだ。 □ホスキンス・ソトゥトゥ × ブレイデン・イオセのNo8対決 代表返り咲きを狙うソトゥトゥと初の代表入りが見えてきたイオセの対決は、この試合の最注目となる。 スペースを与えると一気にトライする走力のある両者から目が離せない。 □ハリー・プラマー×キャメロン・ブレッドの10番対決 大一番で重要となってくる司令塔のゲームメイクは試合のカギを握る。地味ながらも堅実なプレーをする両者にも注目を! □ケイレブ・クラーク × ジョシュ・モービーのWTB対決 クラークがオールブラックスで11番を奪還するには、この試合でアピールしたいところ。 決定力だけでなく、仕事量も多いモービーが目立つ展開になればハリケーンズに勢いが出る。 □マーク・テレア× キニ・ナホロのWTB対決 ワールドクラスのラインブレークの能力があるテレアと、破壊力抜群のナホロの対決は必見。両者のディフェンスがアタック以上に重要になってきそうだ。 試合の展望は、基本のセットピース(スクラム、ラインアウト)の出来をまずは見極めたい。 ハリケーンズは、アサフォ・アウムア、ジェームズ・オライリーのHOが揃って欠場(今回もこの二人は欠場)してからラインアウトが不安定になった。それが唯一の不安材料だ。ラインアウト次第では、一気にブルーズに流れがいくことになるかもしれない。 両チームとも、ベンチを含め、FW第3列が充実している。彼らの仕事ぶりの優劣が試合に影響するだろう。フィジカルバトルは、テストマッチ並みの激しさになりそうだ。 近年のレギュラシーズンでは、チケットが完売になることはまれだ。しかしこの大一番は、イーデンパークに多くの観客を集めそうだ。 勝利の行方は予想がつかない。凄まじい試合になるだろう。 (文:松尾智規)