「目標、夢に年齢関係ない」87歳の心に刺さった27歳の信念とは?全国最年長と最年少の首長が対談
5期20年の経験から“お金の使い方”をアドバイス
“年齢”や”経験”に悩む石田市長に鈴木村長がアドバイスしたのは、一定の財政を確保しながら事業を進めることでした。 田舎館村 鈴木孝雄 村長 「議員は、自分の地域の『あれをしてほしい、これをしてほしい』と言います。それが仕事ですから。でも、一定の財政を確保した上で余裕があるときに補助事業をする。同じ時に2つはやらない。1つだけを完成させていく。うちは、財政担当の職員が厳しかった。感謝していますよ」 早く結果を出したい気持ちや、市民の代表である議員の要望に応えたい気持ちばかりが先走っては、財政が破たんしてしまいます。優先順位を決めて、一つ一つ着実に進めていく大切さを説いたように思えました。
27歳の“おじいちゃん・おばあちゃん世代にも…”が87歳の心に刺さった
大館市 石田健佑 市長 「選挙で掲げたキャッチフレーズが“子や孫世代と共に栄える大館をつくる”でした。私の人生を振り返ってみると、いつも分岐点には家族、おじいちゃん・おばあちゃんがいたんです。とにかく私のおじいちゃん・おばあちゃんは、挑戦するときに絶対に応援してくれるんです」 石田市長が、市長選挙で掲げたキャッチフレーズが“子や孫世代と共に栄える大館をつくる”でした。そう掲げた理由の1つは、80歳を超えた祖父母の存在。 青森市の高校を卒業後、石田市長は東京の大手企業に就職しましたが、祖父母が住んでいる大館市に2018年に移り住み、双子の弟ともにカブトムシの飼育や、廃棄物をカブトムシの“えさ”にする研究を行う会社を立ち上げました。この時に背中を押してくれたのが祖父母です。 大館市 石田健佑 市長 「父親や友人からは『大企業にいた方がいいんじゃないか』と言われるのですが、おじいちゃんとおばあちゃんだけは『絶対チャレンジした方がいい、どんどん挑戦しろ。ダメで元々なんだから。何かあったら飯食わせるから』って言ってくれるんです」 田舎館村 鈴木孝雄 村長 「うわ~すごい!」 田舎館村の高齢化率は37.2%(2月1日現在)、大館市は41.4%(7月1日現在)でともに『超高齢社会』という課題を抱えています。この課題の解決策の1つとして、石田市長が“子や孫世代と共に栄える大館をつくる”と掲げたことに、鈴木村長は大きく頷き、感心している様子でした。