「目標、夢に年齢関係ない」87歳の心に刺さった27歳の信念とは?全国最年長と最年少の首長が対談
5人に2人が高齢者の街 “共に栄える”とはどんな街?
大館市 石田健佑 市長 「ただただ若い人のための政策をやるんじゃなくて、若い人たちがここに残って働いてくれる街をつくれば、おのずと、おじいちゃん・おばあちゃん世代にも還元されるんだと選挙で訴えて市長にならせていただいたので、それをしっかりと果たしていきたいと思っています」 田舎館村 鈴木孝雄 村長 「いいね」 熱く語る石田市長に、「いいね」と力強く声をかける鈴木村長。「若い市長がどんな夢やロマンを持っているのか聞きたい」その目的を達成したことへの満足感が込められているように感じられました。
村長にだって引退後も「あれもこれも」やりたいことがまだある
最年少首長の若い考えに目を輝かせながら聞き入る鈴木村長に、石田市長が引退後にやりたいことを聞きました。 大館市 石田健佑 市長 「村長も引退されても、何かいろいろと村のためにきっと働かれるのかなと思いますけど」 田舎館村 鈴木孝雄 村長 「正直言ってね、『あれもやりたい、これもやりたい』ということがまだある」 鈴木村長は、稲作で同じ面積からより多くの米を収穫する栽培技術の研究を紹介し、引退してもなお、村の米づくりの発展に力を尽くしたいという意気込みをみせました。 『青森』という共通点と最年長・最年少という“年齢”の縁から対談が実現した2人は、人一倍その“年齢”に悩まされ、“年齢”に関係なく住民の暮らしを良くしたい、挑戦したいという志でも一致していました。
座右の銘を披露 「何歳でも挑戦できる」エールを交換
約1時間半の対談の最後に、互いの“座右の銘”を書いた色紙を交換して、互いにエールを送りました。 田舎館村 鈴木孝雄 村長 「“理正しくも情けなくば人は動かず”誰の作なのか私はわかりませんが、ある日突然これを見てグッと来たんですよね」 大館市 石田健佑 市長 「“夢なき者に成功なし”ということで、吉田松陰さんの言葉です。まさに私も人生そうだったなと思っていて、とにかく今の社会というか大体が『とにかく勉強しなさい』と言う。私はそうじゃなくて、勉強を目的にするんじゃなくて、ちゃんと夢があって、その手段として勉強がある。だから、この言葉がすごく好きで、夢があってこそ成功があるんだと。夢を持つことこそが大事なので、今87歳ですね?これからも、もっといろんな夢を持って、私も(夢を)持って一緒に頑張りたいと思います」 田舎館村 鈴木孝雄 村長 「冥途の土産でもらいました。生きているうちに、こういう体験というのは誰ができただろうかという自慢が一つできたような気持ちです」 大館市 石田健佑 市長 「私もです」 市政のかじ取り役を任されたばかりの最年少市長に、最年長村長はユーモアを交えながら期待を込めました。対談後の取材で、2人はそれぞれ次のように語りました。