Jリーグ新天地で躍動、G大阪移籍の28歳が森保ジャパン復帰も? 「2024年移籍組」ベスト11【コラム】
今季特に効果的だったJ1~J3国内移籍組のベストイレブンを独自に選出
2024年のJリーグはシーズンオフを迎え、来季に向けた移籍市場が話題の中心になっている。そこでここでは今季特に効果的だったJ1~J3国内移籍組のベストイレブンを独自に選出。なお今回は夏の移籍を対象外としている。(文=河治良幸) 【写真】坂本龍馬がデザインされたJクラブの衝撃ユニフォーム ◇ ◇ ◇ GKはスベンド・ブローダーセン(横浜FC→ファジアーノ岡山)を選んだ。ドイツ2部のザンクト・パウリから横浜FCに加入し、3年間プレーしたあと、岡山に完全移籍したブローダーセンは開幕戦からリーグ戦の全試合にフル出場。リーグで2番目に少ない29失点でプレーオフに進出すると、2試合クリーンシートでクラブ初のJ1昇格を支えた。 最終ラインは住吉ジェラニレショーン(サンフレッチェ広島→清水エスパルス)、中谷進之介(名古屋グランパス→ガンバ大阪)、福森晃斗(北海道コンサドーレ札幌→横浜FC)の3バックで構成した。住吉はJ1の広島から期限付き移籍で清水に加入したが、水戸ホーリーホック時代の恩師である秋葉忠宏監督の信頼を受けて、最終ラインの要として奮闘。苦しい時期も清水が大きく崩れなかったのは住吉の粘り強い守備と前向きなメンタリティーによるところが大きいだろう。 28歳の中谷は名古屋からG大阪へ電撃移籍すると、キャンプから新天地で積極的にコミュニケーションを取るなど、リーダーシップを発揮。横浜F・マリノスからレンタルバックしたGK一森純とともにセンターラインを引き締めて、ポゼッションをベースとするダニエル・ポヤトス監督のサッカーに守備の安定をもたらした。森保ジャパンからは遠ざかっているが、来年7月には国内組が中心となるE-1選手権もあるだけに、代表復帰にも期待が懸かる。 福森はベンチスタートが多くなった札幌から、より多くの出場機会を求めて恩師の四方田修平監督が率いる横浜FCにやってきたが、3バックの左から正確なキックと効果的な攻め上がりで、チームに展開力をもたらした。さらにセットプレーの左足キッカーとしても得点源となり、トータルで14アシストを記録。守備面も大きな破綻はなく、間違いなくJ1昇格の立役者の1人だ。