日本の人材、台湾各地の高校に派遣 日本語教師の支援や文化の紹介行う
(台北中央社)外務省所管の専門機関、国際交流基金がアジア各国の教育機関に日本人を派遣し、日本語教育の支援や日本文化の紹介などを行う「日本語パートナーズ派遣事業」の台湾9期メンバー10人が10日、台湾に到着した。10人は今後、派遣先の高校で来年6月まで、各校の日本語教師のサポートや文化紹介の活動に取り組む。 同事業は2014年、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国向けに開始。16年に台日双方の窓口機関間で言語教育の交流と協力に関する覚書が交わされたのをきっかけに、台湾も対象に加わった。台湾では日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会が同基金から事業の一部を受託し、教育部(教育省)の協力を得て17年から実施している。 教育部は11日、報道資料を発表し、過去の活動を紹介した。中部・南投県の水里高級商工職業学校に派遣されたメンバーは、茶道や伝承遊びの体験などを通じて教師や生徒にさまざまな文化体験の機会を提供した。また南部・台南市の善化高校では、神社や浴衣体験などをテーマにした講座を実施。メンバーの一人は事業終了後にも同校の文化祭を訪れてブースを出し、学校内外の人々に日本文化を紹介したという。 同部は同事業などを通じて、海外の人々との交流の機会や、授業内外での日本語を話す機会を生徒たちに与えられればと期待を寄せている。 (陳至中/編集:田中宏樹)