TIS、「マイナンバーカード本人確認サービス」をデジタル庁の「デジタル認証アプリ」と連携
TIS株式会社は9日、煩雑な本人確認手続きをマイナンバーカードのみで完結させるTISの「マイナンバーカード本人確認サービス」で、デジタル庁が提供する「デジタル認証アプリ」を2025年春ごろに活用開始するとを発表した。これにより、本人確認や電子申請書類へのなりすまし・改ざん検知の仕組みを、より低コストかつ短期間で導入できるとしている。 マイナンバーカード本人確認サービスは、マイナンバーカードに格納されているICチップの電子証明書を読み取ることで、マイナンバーそのものを使用せずに、犯罪収益移転防止法等の法令に準拠した本人確認が可能になるサービス。サービス利用者・サービス事業者の双方にとって煩雑な本人確認手続きを、デジタルで完結させられる。 マイナンバーカード本人確認サービスの利用にあたっては、マイナンバーカードのICチップに記録された署名用電子証明書を読み取るためのアプリを、サービス事業者である行政機関や企業が開発・実装する必要があったが、今回、デジタル認証アプリを活用することで、サービス事業者によるアプリの開発・実装が不要となり、サービス導入までのコストおよび期間の削減につながる。 TISでは、2025年度中をめどに、マイナンバーカード保有者がマイナポータルアプリから申し込みができる、スマホ用電子証明書搭載サービスに対応した本人確認サービスおよび現況確認・最新4情報取得サービスの提供を予定する。また今後も、マイナンバーカードを活用した本人確認をより便利に利用できるサービスの開発や改善に取り組んでいくとしている。
クラウド Watch,三柳 英樹