大久保嘉人さん、大分でつながった国見高時代の縁 秋の白木ゴルフ倶楽部でナイスショット
サッカー元日本代表の大久保嘉人さん(42)が九州のゴルフ場を巡る企画は、今回から大分県に向かう。最初に訪れたのは大分市の「白木ゴルフ倶楽部」。中心部から近く、気軽にラウンドできる人気コースの魅力を満喫した。(松田達也) ■大久保さんのラウンドの様子【動画】 ◇ ◇ コースがよく見えるレストランからの視線がティーグラウンドに集中した。アウトコースの1番(280ヤード)。大久保さんは距離よりも正確性を重視して4番ユーティリティーを振り抜くと、打球はフェアウエーに着弾した。「まあ、悪くないかな」。食事を楽しんでいた来場者のガラス越しの拍手を受け、スタートした。 同行してくれた淵憲一総支配人は「全体的に距離が短く、別府湾の景観を楽しみながら、カジュアルにラウンドしていただけます」と紹介してくれた。アクセスの良さから早朝や午後からハーフだけプレーするゴルファーも多く、早ければ1時間半程度で終わることができることも気軽さの要因だろう。 アウトコースでいえば、パー5は一つだけでトータル35。ゴルフ経験の浅い女性や初心者にとって「まずは白木に」という定番でもある。もちろん谷越えやアップダウンを駆使したコースもあり、経験者でも楽しめる。安定したティーショットで滑り出した大久保さんも「正確に打っていかないとね」と気を引き締めてプレーした。 コースの特徴をアドバイスしてくれた淵さんは高校時代、1999年に熊本で開催された国民体育大会(国体)のゴルフ競技に出場したという。「そういえば、自分も出場していたよ!」。大久保さんも国見高時代、熊本国体に出場していた。そんな思い出話に花を咲かせつつ、盛り上がったラウンドは進んだ。 大久保さんは1、2番ともに連続パーで、左手に絶景が映える打ち下ろしの4番ショート(185ヤード)も7番アイアンで放ったティーショットをグリーン近くに落とし、パーをセーブした。国内最大級のゴルフ関連ポータルサイト「ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)」の協力で行うこの企画を通じ、大久保さんも「打球の距離が伸びてきたんだよね」と進化を実感している。その後も順調に回り、アウトを42で終えた。 今回はスケジュールの都合で利用できなかったが、施設には温泉もあり、疲れを癒やすこともできる。「大分は久しぶりだったけど、また来るしかないね」。晴天に恵まれ、初秋とは思えない暖かさの中、大久保さんの表情には心地よい汗がにじんでいた。 ◆白木ゴルフ倶楽部 九州自動車道の大分インターチェンジから約6キロ。大分市神崎647の2。097(536)5005。
西日本新聞社