「冷蔵庫に同じ食材が大量にある」「郵便物や書類が散乱」…高齢者の親がいる人必見! お盆の帰省時にチェックしたい親からのサイン
お盆休みに実家に帰省するという人も少なくないのでは? 親や家族と離れて暮らす人にとっては親に会える貴重な時間ですが、親の介護の兆候に気づくきっかけの一つです。介護施設検索サイト「LIFULL 介護」を運営する株式会社LIFULL seniorはこのほど、離れて暮らす一人暮らしの親を持つ人に、親とのコミュニケーションやサポートに関するアンケートを実施。帰省時にチェックしたい要介護のサインとは? アンケート結果と合わせてお届けします。 【早見表】年金に頼らず「1人で120歳まで生きる」ための貯蓄額
一人暮らしの親について気がかりなことは?
一人暮らしの親について気がかりなことを尋ねたところ、86.5%もの人がなんらかの気がかりがあると回答しました。具体的な気がかりとして最も多かったのは「誰にも気づかれない状況で倒れていないか」(47.8%)が最多に。2位には「認知症を発症していないか」(37.5%)、3位は「食事が摂れているか」(30.6%)が続きました。また、一人暮らしの親に連絡する頻度を尋ねたところ、最も多かったのは「週に1回以上」(40.7%)でした。 親との連絡手段で利用しているものを聞いたところ、全体では「電話」が78.6%と圧倒的に多い回答だった一方、親子の年齢が若年になってくるほど「SNS」「オンラインゲーム」の割合が増え、70代以下はSNSで連絡をとっていると答えた人が1割を超えました。 一人暮らしの親と先々のどのような事柄を話し合っているかを聞いたところ、最も多かったのは「話し合っていることはない」(47.2%)となり、半分近くの人が老後について親子で話し合っていないという結果に。話し合われている話題の中で最も多かったのは「お葬式、お墓について」(27.0%)で、「要介護になった場合について」(17.3%)、「介護施設に入る場合について」(17.0%)を大きく引き離しました。
帰省時にチェックしたい要介護のサインは?
調査の結果を受けて、「LIFULL 介護」の小菅秀樹編集長が「帰省時にチェックしたい要介護のサイン」についてコメントを寄せました。(以下、小菅編集長コメント) 小菅:電話からビデオ通話などリモートでコミュニケーションできる手段は増えましたが、やはり対面で得られる情報は多いものです。帰省時にチェックすべきポイントを知っておくことで、介護サービスの開始や老人ホーム入居のタイミングを見失わないようにできるでしょう。 (1)健康状態をチェック 以前よりもやせ細っている場合は食事内容を確認してみましょう。調理が面倒であれば宅食サービスを活用する方法もあります。また、親の持病や通院頻度、薬の管理がきちんとできているかもチェックします。 一緒に外出すると「歩くペースが極端に遅くなった」、「手すりがないと階段が上れない」など身体機能の低下がうかがえる機会になるでしょう。健康と要介護の間を指す「フレイル」の疑いもあります。早期対応で改善も期待できるので、地域包括支援センターなどに相談してみるとよいでしょう。 (2)生活の様子をチェック 生活で困っている事はないかをチェックします。意外と多いのが「重くてゴミ出しができない」、「草むしりなど庭の手入れができない」というもの。民間でサービスを提供している場合もあれば、地域によっては安価で利用できる行政サービスがある場合も。 また、「冷蔵庫に同じ食材が大量にある」「郵便物や書類が散乱している」などは認知症の代表的なサインです。認知症の進行スピードは個人差があるので、今困りごとがなくても放置せず、かかりつけ医などへ相談しましょう。
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