横浜、1年生右腕・織田翔希の完封でセンバツ当確 6回のピンチも「監督からここを投げ切れば成長できると」【秋季高校野球関東大会】
◇28日 秋季高校野球関東大会準々決勝 横浜2―0東農大二(サーティーフォー保土ケ谷) 横浜(神奈川)は東農大二(群馬)を破り、6年ぶりとなる来春のセンバツ出場が当確となった。最速151キロの1年生右腕、織田翔希投手が2安打1四球で公式戦初完封した。来春センバツの関東・東京の出場枠は6校で関東4強入りが当確圏となる。 1年生右腕がセンバツ切符を引き寄せた。横浜は先発した織田が148キロをマークした直球とチェンジアップを軸にした投球で、東農大二打線を完封。これまでは終盤に息切れしていたが、6回に訪れた2死一、二塁というピンチもしっかりしのいだ。 「監督からここを投げ切れば成長できると言われた。乗り切れて、ひとつ成長できたと思う」 中学時代は軟式だったが、入学直後から頭角を現した。伸び続けている身長は185センチになり、直球の最速151キロまで上がった。課題はスタミナだったが、関東の大舞台でクリアした。「短い距離のダッシュをして投げ込みもした」。6回に奥村凌大内野手(2年)の二塁打で2点をもらうと、握力が落ちた7回以降も踏ん張った。 村田浩明監督は「スローガン通りの全員野球ができた。(織田の先発は)一番成長できる試合だと思って投げさせた。彼にとっても、横浜高校にとっても価値のある1勝になった」と話した。この1勝で4強に進出し、来春のセンバツ出場は当確となった。それでも、織田は「チームの目標は関東制覇」と力強い。チームを17年ぶりの関東王者として2019年以来のセンバツ甲子園へ導いていく。
中日スポーツ