「打撃2冠」を狙うヤクルト・村上宗隆の深刻過ぎる“不振” 日本人初「2年連続160三振」だけじゃない不安材料
苦手の広島と7試合を残し……
興味深いデータもある。対戦チーム別で見てみると、巨人戦での打率が1割3分3厘。広島戦が1割7分7厘。球場別では広島の本拠地・マツダスタジアムで1割6分1厘と、まるで打てていないのだ。 7月13日には「1試合5三振」の屈辱的な記録も同球場で残していた。大瀬良大地(33)、森下暢仁(27)、九里亜蓮(33)、床田寛樹(29)といった好投手を相手にしているのだから無理もないが、さらに「苦手」が加わったとなれば、今シーズンの不振は来年以降も続く可能性がある。 「巨人もマツダスタジアムでの勝率が低く(1勝4敗2分け)、苦手意識を持っているのは村上だけでもありません。気になるのはヤクルトの残り試合です。巨人、阪神には9勝13敗と負け越していますが、広島に対しては5勝13敗とさらに酷い状況です。苦手の広島とは9月18日以降、7試合も残しています」(前出・スポーツ紙記者) 広島戦で打てない村上が優勝の行方を変えるかもしれない。好不調は誰にでもある。しかし、不振状態が長いということは技術面で、まだ未熟な点も多いのだろう。 そういえば、高津監督も今年が2年契約の最終年である。村上のバットがチーム内外に影響を与えそうだ。
デイリー新潮編集部
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