【全日本プロレス 諏訪魔】‘暴走専務’の二つの顔
女子プロレスラー育成、そして今後の展望
コロナ禍により先行き不透明な状況の中、経営者目線で時代の空気を読みながら「こういう時代だからこそ」と石川修司とともに女子プロレスラー育成プロジェクト「女子プロレス団体 Evolution」を発足。現在、諏訪魔は女子プロレスラーの発掘・育成にも力を入れている。 「単純に考えて男子と同じ数の女子がいる。だから専務として、その市場もどん欲に取りに行きたいよね。それに女子には男子とは違った魅力があるわけさ。もちろん男子と違って教える時は、男子以上に気を付けるよ。体の大きさや体力的な部分も全然違うから。だから石川修司と一緒に試行錯誤しているよ」 視野を広げ、さまざまなものに興味を持つ諏訪魔だが、ファンとして見たいのはリング上での姿だ。そのことを質問すると「プロレスラーの一人としては『まだまだやれるんだぞ』っていうのを証明していきたいなと思っています。もちろんタイトルも狙っていきたい」とレスラーとしての更なる躍進を誓う。 最後に「今後の目標」を聞くと、諏訪魔はリングを指差し、こう言った。 「全日本プロレスって最高に面白いと思わないですか?俺はメチャクチャ面白いと思う。昔ジャイアント馬場さんやジャンボ鶴田さんが活躍していた頃、俺自身テレビにかじりついて観ていた。あの頃も面白かった。でも今の全日本も同等か、それ以上に楽しんでもらえる。まだ全日本を観たことがない人も一回観たら絶対にハマる。だからこの面白さを、どうやって世間に伝えていこうかと日々方法を考えています」
取材:文/大楽聡詞 写真提供/全日本プロレス