「訳あり」だけど中古で安く買える高性能車 10選 マニアックなモダンクラシック
8. アルピーヌA110
長所:扱いやすいハンドリング 際立った個性 実用域での素晴らしい走り 短所:シャシーに劣るステアリング 安っぽい内装 ディーラー網の不足 価格帯:3万5000~6万ポンド(約700~1200万円) A110は今でも新車で購入できるため、意外に思われるだろう。しかし、このクルマには正真正銘のクラシックカーの風格が備わっている。その佇まいだけでなく、歴史からもそれがうかがえる。 初代A110は1963年から1977年にかけて製造された。1973年には初開催の世界ラリー選手権(WRC)で優勝し、何千人もの若者を魅了した。 2010年代にルノーがアルピーヌブランドとA110の名称を復活させたとき、その若者たちは成長し、多少の経済的余裕があったのかもしれない。 ミドエンジンのルノーの噂は2018年に現実のものとなった。初期のレビューでは素晴らしいと評された。その後、追加の公道テストではさらに素晴らしいと評価された。AUTOCARは確かに5つ星をつけた。 今日、中古のA110は依然として高い価値がある。価格の下落が遅いからだ。 長年にわたり、多くのオプションや特別仕様車が登場した。 オーナーからの故障の報告はまだそれほど多くないが、年数を考慮すれば、それも珍しいことではない。しかし、英国ではディーラーネットワークが十分でないこと、そしてインフォテインメント・システムが時代遅れであることを念頭に置いておくべきだ。
9. TVRタスカン
長所:運転が楽しい 素晴らしい直列6気筒エンジン 2シーターとしては十分実用的 短所:メンテナンスが大変 故障しやすい 前のオーナーたちが熱心すぎる 価格帯:1万5000~6万ポンド(約300~1200万円) 今回取り上げる10台の中でも、特に信頼性の高いクルマではない。しかし、おそらく最も楽しいクルマであり、最も驚きの要素があるクルマである。 TVRは、大きなトランクを備えたハードトップの2人乗りのタスカンを、同社がこれまでに製造した中で最も実用的なクルマだと宣伝していた。そして、それは事実だった。 直列6気筒エンジン(スピードシックス)は、技術者のアル・メリング氏(女性向けファッションブランドを経営し、F1エンジンの設計にも携わった人物)が設計したもの。 3.6Lで最高出力355ps、トルク重視の4.0Lで365psを発生する。また、4.0Lで385psのレッドローズもあるが、最も人気があったのは4.0L、395psのSである。 オリジナルの状態のタスカンを見つけるのは難しいだろう。ほとんどの車両は改造されており、おそらくはリビルドまたは改修されたエンジンとトランスミッション、強化されたブレーキ、サスペンション、その他付属品が搭載されている。 どのようにメンテナンスされてきたか、また、誰がどのような作業を行ったかは、必ず確認しておきたい。 グラスファイバー製ボディのシャットラインは良好でぴったり収まっているはずだ。もしそうでない場合は、事故に遭った可能性がある。