280psにグランドワゴン…スバル「レガシィ」挑戦が実った2代目の軌跡
ブーレイ氏は、メルセデスでは初代「Cクラス」、三菱自動車では「i」のコンセプトカーを手掛けており、実力は評価されるべきだろう。そして2代目レガシィも、ツーリングワゴンは初代で確立したフォルムに洗練を加え、セダンは端正で安定感のあるシルエットを提示しており、良識的なデザインセンスを感じる。 たとえていえば野武士のような、ちょっと荒削りで勢いのあるフォルムが、スバルのデザインの持ち味だと思うし、ユーザーもそれを望んでいるかもしれない。
その点で2代目レガシィは対極に近いともいえるけれど、グランドツーリングの心地よさをしっとりした線や面で包みこんだ姿は、個人的には今なお好感を抱いている。 【写真】端正かつ洗練の「2代目レガシィ」を写真で振り返る
森口 将之 :モビリティジャーナリスト