若狭議員が「日本ファーストの会」設立 国政政党は「年内の早い時期に」
東京都の小池百合子知事の側近である若狭勝衆院議員は7日、政治団体「日本(にっぽん)ファーストの会」を先月立ち上げたことを公表した。合わせて、その政治団体が主催する国政選挙を見据えた政治塾の開催も発表した。若狭氏は二大政党制の受け皿になり得る政党が求められていると強調。また、これからの政治は「永田町のプロの政治家だけではなく幅広い人材が必要」と述べた。
若狭氏によると、「日本ファーストの会」は7月13日に政治団体として届け出。政治塾の名前は「輝照(きしょう)塾」といい、その塾生の中から「将来的には衆院選、参院選に出られる人たちを選んでいく側面はある。その方たちを含めて新しい国政政党をつくっていく」と述べた。 さらに、これからの政治は「永田町という限られた世界に生きている人ではなく、もっと幅広い人材が必要」と指摘。幅広い人材によって「日本を前に進めていくため、未来をともに想像する、その先導役を集める政治塾を開催することにした」と語った。 若狭氏は、都民ファーストの会が圧勝し、自民党が惨敗した都議選の結果を踏まえ、「新たな国政政党が必要だという思いを抱いた」と説明。今後の日本政治には「二大政党制が必要」で、新しくつくる国政政党がその「受け皿になる」ものを目指すとした。 新たな国政政党は「諸般の事情を考えるとなるべく早く作る必要がある。少なくとも年内。年内の早い段階でつくっていくべきだと思っている」と述べた。ただ、「日本ファーストの会が、すぐただちに国政新党になるわけではない」とも述べ、新しい国政政党は「日本ファーストの会が基盤ではなく、まったく別枠で作られることになろうかと思う」と語った。 日本ファーストの会の立ち上げについては、小池知事から「ファースト」の名称を使うことについて「結構ですよ」と了承を得ていると述べた。 政治塾は第1回が9月16日に開かれる予定で、講師には小池知事が招かれる。日本ファーストの会、政治塾に今後小池知事がどう関わっていくかについて、若狭氏は「(小池知事が)第1回に来ていただけることから推察していただければ」「小池知事がどういう役割を担うかをどう捉えるかはみなさんの考え方次第」と述べるにとどめた。