「どうしていつも真ん中にあるの?」 駅弁を気に入ったフィンランド人夫婦 ぜひ作ってみたいと思ったものとは
国旗に近づけるべく、小梅8個をお弁当に
さて、ツアーの最終日。この日は、数日前にお土産として買ったお弁当箱を使ってお弁当を作り、それをランチにしました。 梅干しを初めて食べたときに口をすぼめていたご主人が、お弁当箱にごはんを詰めただけの日の丸弁当をご所望です。一応、卵焼きやアスパラガスの肉巻きなど定番のおかずもひと通り用意しましたが、成り行き的にそれらは別皿に用意することにしました。 「なるべく国旗に似るように作りたいし、日本文化における貢献度に敬意を表して赤い丸を大きくするよ」と几帳面なご主人。ごはんの真ん中に赤い小梅を8個も固めて円形に置き、まるで景色の良い海岸で見る夕日を再現したような特大日の丸を作りました。 確かにとてもよく国旗に似ていましたが、あまりに塩分過多なので「梅は一気に食べないほうが良いですよ」と口を酸っぱくして助言したのは、言うまでもありません。 【参考】 「梅干と日本刀」樋口清之(祥伝者刊) 「日本古典文学大系万葉集二」高木市之助(岩波書店刊)
豊嶋 操