40代独身ですが、生命保険会社勤めの知人から「保険の見直し」を強く勧められました。「月々の保険料が安くなる」らしいのですが、話だけでも聞いたほうがいいのでしょうか?
保険契約の際の注意点
保険の契約を勧められた際は、必ず契約内容をよく読んでおきましょう。契約書や保険約款などを隅々まで読み、分からない点は全て聞いて疑問点がない状態にして、契約を結ぶことが大切です。たとえ相手が知り合いだとしても、必要な情報を全て教えてくれるとは限りません。 なお、保険業法第300条では契約者にとって不利益となり得る内容を告げずに契約させる行為は禁止されています。知人が自分にとってよい内容しか伝えてこない場合は、本当に問題がないのかをしっかり聞いておきましょう。 また、同法では保険料の割引や割戻しなど、特別な利益の提供も禁止事項と定めています。「友人だから安くしてあげる」などの言葉は法律に抵触する可能性があるため、言われたときは断りましょう。
保険は本当に必要なときに見直そう
保険は、基本的に人生のターニングポイントやすでに契約している保険の更新時期などに見直します。もしタイミングに関係なく知人が契約を勧めてきたときは、内容をよく読んで納得したうえで契約することが大切です。 もし断り切れずに契約をしてしまっても、契約期間が1年以内など短くなければ、契約から8日以内の申し出でキャンセルできる可能性があります。契約後に「やっぱりやめたい」となったときは、できるだけ早く対応しましょう。 なお、意図的に保険契約で不利な点を伝えなかったり、逆に友人だからと特別な割引を行ったりする行為は法律違反になるおそれがあります。こうした言動をされたときは、法律に抵触する可能性を伝えたうえで契約を断ったほうがよいでしょう。 出典 e-Govポータル 保険業法(平成七年法律第百五号) 第四章 業務 第三百条(保険契約の締結等に関する禁止行為)、第五編 雑則 第三百九条(保険契約の申込みの撤回等) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部