【オータムリーグレポート】肝心な局面で白鴎大に違いをもたらす男、ポーグ健
3Pショットだけでなく、クイックネスを活かしたドライブ、ピック&ロールからペイントに入った後にフローターを決められるのも、野溝がスコアラーと言える最大の理由だ。9月1日の筑波大戦では前半だけで25点を奪うなど43点と大爆発したが、5連敗のスタートとなってしまった後、敗戦の責任一人で背負うかのように悔しがっていた。
「ケガ人が多いですけど、チームとしてやることは変わらない。自分自身がやることを全員が遂行できれば、チームでバスケをして勝つことができると思いますし、いないのを言い訳にしていたらリーグの長い試合を戦えない」と31日の大東文化大戦後に語った野溝のプレーは、会場でぜひ観戦することをお勧めする。
■轟の大爆発で東海大が日本体育大との全勝対決を制するも、チームとしては発展途上中
8月31日に行われた4戦全勝同士の対決は、東海大が76対72でホームの日本体育大に競り勝った。2年生ポイントガードの轟琉維は、7本の3P成功を含む30点の大爆発したことが勝因。能力の高い選手が揃う東海大の中でも、轟が大事な局面で試合を支配してチームを勝利に導いたことは、今後に向けてのプラス材料だ。
ただし、9月1日の日本大戦で25点差の大敗を喫したことは、東海大がチームとしてまだまだ発展途上であることを示すもの。特に試合を重ねるごとに失点数が増え、日本大には53.3%と高確率でフィールドゴールを決められた。4日の拓殖大戦は、ディフェンスの立て直しができたか否かを知る機会になるだろう。
文:青木崇
青木 崇