小池都知事が定例会見10月1日(全文1)岸田新総裁の聞く力をお借りしたい
コロナが消えてしまったわけではない
次にコロナでありますけれども、きのう9月30日をもちまして緊急事態宣言が解除となりました。そして都は今日からリバウンド防止措置期間に入ります。入りましたですね。あらためてこれまでの都民、そして事業者の皆さまのご協力、そしてまた医療従事者の皆さま方のご尽力には心から感謝を申し上げます。 ただ、これによってコロナが消えてしまったわけでは全然ないわけであります。また、解除という言葉が先立つことで対策の手が緩んでしまうとか、感染が再拡大する懸念もございます。また、このマスクについても引き続き着用のほう、できればこの不織布のマスクで顔にフィットさせて正しくお着けくださることが、せっかくマスクをするわけですから、より効果を上げることになります。リバウンドを招かないようにコロナをしっかりと抑え込む。そのための期間が今のリバウンド防止措置期間であります。ぜひその意識を皆さんと共有したいと存じます。 そして今日から青いステッカーの飲食店、点検済み、点検認証済みの店舗で、お酒類の提供が可能となります。事業者の皆さまや、お店での感染防止対策、これを、点検を済ませる、受けるということで大変熱心に取り組んでいただいておりますし、また、コロナ対策リーダーを中心に、あらためてここで確認もお願いしたいと存じます。こうした対策はお店の方だけではなくて、利用者の方々の協力なくして成り立たないという、そのことは何度も申し上げてまいりました。だからお店と利用者がタッグを組んで、感染しない、させない、その行動を徹底するということが安心な空間づくりにつながるというふうに考えておりますので、どうぞよろしくお願いをします。
今月から12歳以上の全都民を接種対象に
そしてコロナに対して強力な武器がワクチンでありますが、ワクチンの接種状況は毎日、東京都のホームページのほうでお知らせをしておりますけれども、これは9月29日時点での数字になっております。12歳以上の都民で1回目の接種を終えた方が7割、73.2%。2回目の接種を終えた方が6割を超えまして63.1%であります。世界の接種率を見ましても、アメリカを抜いて、このペースでいきますと他のワクチン接種が進んでいる国と、ほぼ肩を並べていくのではないかなというふうに思います。 そして都として、区市町村や職域だけでなく、都としてのワクチン接種センターがございますが、都庁の北と南の展望室、それから立川北のワクチン接種センターにおきましては、今月から都内にお住まいの方、勤めておられる方、在学されている方、12歳以上、全ての方を接種の対象といたします。また、これまで渋谷区が接種会場として運営をしてきましたNHKの渋谷フレンドシップシアター、この一部を、まずは若年層を対象に都の大規模接種会場として活用するということにしております。引き続きワクチン接種の促進、皆さまと共に進めていきたい。そしてまた、ご覧のホームページで予約を受け付けておりますので、まだ接種を受けておられない方は、ワクチンの有効性や安全性に関しての正しい情報を確認して、ぜひ接種のほうをご検討いただきたいと存じます。 それから次に、昨年の4月から募集を開始いたしました寄付金に関してのお知らせなんですけれども、皆さま方のご協力のおかげで「守ろう東京・新型コロナ対策医療支援寄附金」、この寄付金の額が、昨日9月30日現在で5916件、合計約14億1000万円ご寄付をいただいたことになります。お1人お1人の思いがこもった、この寄付金でございます。その思いを医療従事者の皆さま方に届けるためにチャリティーセールやキャンペーンを行いまして、その収入の一部を寄付された企業という方もおられるわけでございます。また、従業員が自ら毎月の給与の一部を募金に充てて、さらに会社としても従業員の募金に上乗せをして、そして寄付をすると。集まった金額を寄付されるというような企業も、この中にはあります。 こうした多くの方々の思いを伝えるために、引き続き衛生資材をこれによって購入いたしまして、医療従事者の皆さま方を支援してまいります。皆さま方のこうした温かいご支援、心遣いが、コロナとの闘いにおいて最前線で活躍していただいている医療従事者の皆さまにとって必ず大きな宝になると存じます。この寄付金の受け付けですが、これも当面続けますので、引き続きのご協力のほうよろしくお願いを申し上げます。