【MLB】佐々木朗希争奪戦の行方は 「ドジャースが最有力」との声が多数 ダルビッシュ所属のパドレスも候補か
佐々木朗希がポスティング制度によるメジャー移籍を目指すことが正式に発表され、日米の両方で大きな話題となるなか、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のカイリー・マクダニエル記者は「ドジャースという球団の魅力はお金だけにとどまらない」と主張し、佐々木の移籍先の最有力候補にドジャースを挙げた。25歳未満の国際移籍選手である佐々木は大型契約を結ぶことができないため、大谷翔平と山本由伸を超大型契約で手に入れたドジャースの資金力は生かされない。しかし、それでもドジャースは佐々木争奪戦の本命であると考えられている。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 マクダニエルは自身の記事のなかで「佐々木は山本のときと同じ理由でドジャースを好んでいるという噂が絶えない。つまり、西海岸を本拠地とし、実力のあるチームであり、日本人のチームメイトがいて、一流の育成組織を持ち、大都市の球団であるということだ」と記している。「各球団が提示する金額が最重要ではない世界では、典型的なFA市場の入札合戦というよりも、大学のようなリクルート活動の売り込み合戦となるだろう。そして、球界で最高の売り込みができるチームがドジャースである」とし、佐々木がドジャースを選ぶ可能性は高いとの見解を示した。 しかし、同じ「ESPN」のジェフ・パッサン記者は、佐々木のドジャース移籍が既定路線であるかのような報道に疑問を投げかけている。「大谷と山本が国際的に大きな注目を浴びていることが佐々木のドジャース移籍を妨げる要因になるかもしれない」という視点だ。確かに、佐々木が静かに着々とメジャーへの準備・適応を進めていきたいのであれば、すでにメディアが殺到し、連日のように大きな注目を集めているドジャースは適した環境とは言えないかもしれない。 また、パッサン記者は「佐々木はパドレスのダルビッシュ有と親しい関係にある。ダルビッシュの存在が佐々木にとってパドレスを魅力的な移籍先にしている可能性がある」と指摘。パドレスがドジャースの対抗馬になり得ると考えているようだ。 なお、ドジャースとパドレス以外にも、ヤンキース、メッツ、ブルージェイズ、カブス、レンジャーズ、レイズなど、多くの球団が佐々木の獲得に乗り出すことが予想されており、全30球団が参戦するような大争奪戦となる可能性もありそうだ。