ビタミンDの効果効能って?積極的にとるべき7つの理由を専門医師が解説!
健康や美容へのさまざまな効果から、世界中で注目を集めるビタミンD。実は現代人のほとんどがビタミンD不足といわれ、サプリメントによる積極的な補給がおすすめ。 本記事では、日本機能性医学研究所所⻑で、ビタミンDに詳しい医師の斎藤糧三先生が、ビタミンDの知られざる効果について徹底解説する。
教えてくれたのは…… 斎藤糧三先生 医師、日本機能性医学研究所所長。日本医科大学卒業後、産婦人科医に。2008年に機能性医学の普及と研究を推進するため、日本機能性医学研究所を設立。著書に「慢性病を根本から治す『機能性医学』の考え方」(光文社新書)、「病気を遠ざける! 1日1回日光浴日本人は知らないビタミンDの実力」(講談社+α新書)など。
ビタミンDってどんな効果がある?
ビタミンDは、健康と美容を維持するために欠かせない栄養素。日光を浴びることによって体内で生成できるほか、食品からも摂取することができ、魚介類やきのこ、乳製品に多く含まれる身近な栄養素のひとつ。 「ビタミンDの受容体は体中にあり、よく知られているカルシウムの吸収促進以外にも、さまざまな効能があることがわかってきています。食事だけでは十分に摂取しづらく、積極的にとっていただきたい栄養素です」
ビタミンDの主な働き
1.骨の健康を守る ビタミンDは、骨の健康にとって欠かせない栄養素。カルシウムとリンの代謝を調節し、骨の形成になくてはならない役割を果たす。十分なビタミンDが得られないと、カルシウムの吸収が阻害され、骨が弱くなる原因に。骨密度の低下や骨軟化症などの病気につながり、骨折リスクが高まるとされる。
2.全身の筋肉をサポートする 近年の研究により、ビタミンDは筋肉の収縮や弛緩、神経伝達に重要な役割を果たし、筋肉の機能にも深く関わっていることが明らかに。ビタミンDが不足すると筋力が低下し、転倒リスクが高まったり、腰部に負担がかかることで腰痛の原因にもなり得る。
3.免疫を強化する ビタミンDは、健康な免疫機能にも欠かせない栄養素。免疫を司るT細胞を活性し、炎症反応を抑えることで、花粉症などのアレルギー反応を抑制したり、天然の抗生物質である抗菌ペプチドの分泌を調整することで、インフルエンザなどの感染症の発症リスクを軽減する効果があるとされる。