ビタミンDの効果効能って?積極的にとるべき7つの理由を専門医師が解説!
4.癌による死亡リスクの軽減にも 健康な免疫機能に不可欠なビタミンDは、癌細胞の増殖を抑制する効果もあるとされる。東京慈恵会医科大学によって2023年に発表された研究では、ビタミンDサプリを適切に摂取することで、癌での死亡リスクが減少することが明らかに。「ビタミンDサプリを毎日2000IU摂取することで、癌による死亡リスクを減らすことが明らかになった画期的な研究結果です」と斎藤先生。
5.お肌のコラーゲン生成を促進する ビタミンDは、骨の健康だけでなく、肌の健康にも欠かせない栄養素。コラーゲンの合成を促進し、メラニン色素の生成を抑制することで、肌の弾力性やハリを保ち、シミやシワの形成を抑制する効果が期待されている。 皮膚のバリア機能を強化することで、肌の乾燥や炎症を防ぐ効果も。ビタミンDが不足すると、皮膚の乾燥や炎症を引き起こす可能性があることがわかっている。
6.気分の落ち込みや、うつ病の予防 ビタミンDは、脳の健康にも重要な役割を果たすことがわかっている。ビタミンDは、脳内のセロトニン受容体の発現や神経伝達物質のバランスを調節する役割を持つ。幸福感やリラックス効果をもたらすセロトニンの働きを促進し、気分の落ち込みや不安を改善する効果がある。 冬のあいだに日照不足が続くような環境では、ビタミンDの不足がうつ病の発症リスクを増加させることもわかっている。
7.生活習慣病や肥満の予防 生活習慣病や肥満との関連も指摘されている。ビタミンDの不足は炎症反応の促進やインスリン抵抗性の増加を引き起こす可能性があり、糖尿病や高血糖の発症リスクを高めるとされる。また、ビタミンDは脂肪細胞の分化や炎症反応の調節に関与するため、ビタミンDの不足は肥満の進行を促進する可能性がある。
ビタミンDの適切な摂取量とは?
厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準(2020年度版)」によると、成人のビタミンDの摂取目安量は、1日あたり220IU (5.5μg)。日本骨粗鬆症学会が定める「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン(2015年版)」によると、1日あたり400~800IU (10~20μg)の摂取が推奨されている。 ただし、普段しっかりと紫外線対策をしている人や、食生活などのライフスタイルによって、この量ではビタミンD不足になることも。斎藤先生がおすすめするのは、1日に2000~4000IU(50~100μg)の摂取。