やってみよう、見守りや防犯、体の不自由さも補うスマートホーム化。
安否確認から体調管理まで。 高齢者の暮らしを見守る。
離れて暮らす不安を減らす手助けになるスマート家電。センサーは開閉や照明の点灯だけでなく、通知設定することで安否確認に。
特に高齢の一人暮らしで心配なのがトイレや浴室での転倒。使用時に通知があれば、滞在時間が長すぎるなどの異変に気づくことも可能。
同居の場合は空き状況がわかるため不要な行き来も防げる。また、温度や湿度、騒音などを環境センサーで数値化して、スマホでコントロールできるようにすると、遠方にいても高齢者の住環境を快適に保てる。
体を動かすのが困難でも、リモート操作で不自由さ解消。
スマート家電を活用すれば、物を使ったり運んだりするためにいちいち立ち上がって移動する必要もなくなる。
連携したスマホのほかにボタンで操作することも可能なので、「これを押せば動く」といったシンプルな取り扱いがしたい人も安心。
これだけのために動きたくない、でも人に頼むほどでもない、といった将来の切実な悩みにも対応できそうだ。
来客対応から鍵のかけ忘れにも。玄関に防犯システムを取り入れる。
スマホで自宅の鍵を解施錠できるスマートロック。玄関まで行かずに解錠できるのはもちろん、アプリで管理するので、外出先でもスマホで施錠状態確認ができてとても便利。
アプリによっては鍵の開閉時にカメラが自動録画して映像履歴を残したり、ロックの暗証番号を遠隔で変更することも可能。後付けも簡単なので、防犯対策として備えておきたい。
藤川成康 さん ふじかわ・なりやす ITコーディネータ、介護福祉士、社会福祉士 「地域密着型プロバイダー Ginzado-Net」を開設、地元である新潟・三条市に密着した活動を通し、地域のインターネット利用促進に大きく貢献。現在はスマートホーム実践情報サイト「ONE&(ワンド)」も運営している。
撮影・中島慶子 イラストレーション・山下アキ
『クロワッサン』1125号より
クロワッサン オンライン