「年末は料理をしたくない」と、夕飯はすべて取り寄せにすると言い張る母。5日間でどのくらいの出費になるのでしょうか?
年末年始には、家族や友人と普段より豪華な食事を楽しむ方も多いでしょう。特に、大みそかやお正月は奮発して、いつもより高いお取り寄せをする方もいらっしゃるかもしれません。そこで気になるのは、お取り寄せにかかる費用です。 本記事では、年末年始にお取り寄せをした場合の費用の目安や、お取り寄せ費用をおさえるためのポイントについて解説します。 ▼4人家族で食費「月8万円」は高い? 1人当たりの“平均”もあわせて解説
年末年始5日間の夕飯をすべて取り寄せた場合にかかる費用はどれくらい?
年末年始ならではの食材である、年越しそば、おせち、鍋、かになどを取り寄せた場合の費用目安を見ていきます。 例えばおせちを約2万5000円、それ以外の4日間における夕飯の食材を1日あたり約5000円とした場合、合計で約4万5000円かかる計算となります。これは5日間の夕飯のみの費用になるため、朝食や昼食の費用を考えるとさらに費用はかさむことが予想されます。また、家族の人数や、お取り寄せする食材の選び方によって、かかる費用が大幅に異なるでしょう。 総務省統計局の「家計調査(家計収支編)」にて、二人以上の世帯における「食料にかかる1世帯あたり月ごとの費用」を比較すると、2023年10月は8万3302円、2023年11月は8万1447円、2023年12月は9万9523円、2024年1月は7万8792円でした。12月は、ほかの月に比べると、食料費が高くなることが分かります。
年末年始の食事で、すべて購入してきたものを食べる人はどれくらいいるのか?
農林水産省が、20代~60代の男女2000名に対して行った、和食文化に対する意識と実態を把握するためのアンケート結果を基に解説します。正月や大みそかに関連する食べ物について、「自分あるいは家族が手作りしたものと、購入してきたもの、両方を食べることが多い」と答えた人が全体の49.9%で、最も多いようです。次いで「自分あるいは家族が、すべての料理を手作りすることが多い」と答えた人が30.3%、「すべて購入してきたものを食べることが多い」と答えた人は13.1%でした。 さらに、家族の誕生日や、季節の行事全体(お正月・大みそか・節分・桃の節句・端午の節句・お彼岸・お盆・秋祭り・ハロウィーン・クリスマス)のケースと比較してみましょう。お正月・大みそかは、家族の誕生日や他の季節の行事と比べても「すべて購入してきたものを食べることが多い」の割合が最も低いようです。一方で、「手作りしたものと、購入してきたもの、両方を食べることが多い」の割合は、最も多くなっています。 調査結果から「年末年始は、すべての食事を購入する人は少ないものの、手作りと購入してきたものを組み合わせる人が多い」ことが分かります。