【廃油を燃料に】岐阜県恵那市の企業がモルディブを救おうと奔走 リゾート地で大量に排出される廃油を資源に
岐阜県恵那市の廃棄物処理会社「ケイナンクリーン」が、インド洋上のモルディブを救おうと奔走しています。今回、リゾート地で大量に排出される廃油を再び燃料として活用するための活動に密着しました。 廃油の再利用は、名古屋名物「みそかつ」を調理する際に出る多量の使用済みの油にも資源活用の道を開くといいます。
名古屋名物「みそかつ」の調理で大量に排出される使用済み油に、“再利用”の道が
名古屋の名物グルメの一つといえば……。揚げたてのとんかつに赤味噌だれをたっぷりかけた「みそかつ」。名古屋市に本社のある「矢場とん」をはじめ、名古屋市内の多くの飲食店が提供しています。 「おいしいよね」 「うん。おいしい」 みそかつを口にする人たちは、笑顔が止まりません。みそかつにたっぷりかけられた味噌だれが、食欲をそそります。
ただ、今回注目したのはこのとんかつではなく、揚げ油です。 とんかつを揚げるために使った油が、実は“あるモノ”に生まれ変わるというのです。
そこで、矢場とんを訪れた人たちに、使用済みの揚げ油がどうなると思うか聞いてみました。 「使用済みの油がどうなるか? 考えたことないです」 「普通に捨てるのかと思ってました」
矢場とん広報部の片山武士さん: 「揚げ終わった油は、なんとトラックの燃料になります」
使い終わって“廃食油”となった油は、捨てられてしまうのではなく、回収されて工場へ送られます。
“廃食油”に薬品を入れて化学反応で成分を分離させ精製すると、軽油の代替燃料となる「バイオディーゼル」に生まれ変わるというのです。 リサイクル計画が始まったのは2年前。当初は、使用済みの油が燃料になるとは半信半疑だったといいます。
矢場とんの担当者である田中翔大さん: 「うそだろって思いましたね、そんなばかなって。だって油だよってね。でも、世間的にSDGs(エスディージーズ:持続可能な開発目標)という言葉が普及し始めたころ、矢場とんも何かしなきゃいけないよね、というところから使用済みの油の再利用が始まりました」
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