【廃油を燃料に】岐阜県恵那市の企業がモルディブを救おうと奔走 リゾート地で大量に排出される廃油を資源に
その後、“廃食油”は「矢場とん」の社用トラックの燃料に使えるように何度も改良が重ねられ、来年1月から実用化される予定ということです。
岐阜県恵那市の企業が、リゾート地モルディブの廃油の再活用の道に乗り出す
“廃食油”は、飛行機の燃料や塗料、洗剤などにも生まれ変わることができる資源として、いま注目されています。 そんな“廃食油”をめぐるビッグプロジェクトが、岐阜県恵那市の会社に舞い込みました。
20年前から、使用済みの油である“廃食油”をバイオディーゼルに加工し精製する活動に取り組んできたのは、廃棄物処理業「ケイナンクリーン」の近江則明社長。 去年、意外なところから電話がかかってきた、と振り返ります。 近江社長: 「モルディブの大使館から、ココナッツオイルでバイオディーゼルを作れないかとのお問い合わせをいただいて……」 なんとモルディブ大使館から直々に「母国の環境問題を解決してほしい」と相談を受けたのです。
マリンブルーの海にコテージが連なる世界有数のリゾート地「モルディブ」。 このリゾート地でいったい何が起きているのでしょうか。 今年8月、視察に向かった近江社長に現地の様子を撮影してきてもらいました。
近江社長: 「空港を出てすぐにフェリー乗り場があるんですけど、そこの海を覗いたときはプラスチックのごみがたくさん浮いていて、とてもきれいとは思えない状態でしたね」 華やかなリゾート地の影で起きている深刻な環境汚染。それを象徴するような衝撃的な光景が眼前に広がります。
近江社長: 「マレ(首都)の港から船で20分ぐらい行くんですけど、何キロも手前からごみのにおいがしてきて……。(モルディブは)山がないんですけどそこだけは山があります。近づいていくと、ごみだと分かります」 この山のすべてが、ごみ。ティラフシ島と呼ばれるこの島の別名は「ごみの島」。 リゾート施設や飲食店などから出たごみが集められ、野積みされていたのです。
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