前人未到の記録目指し連覇へ突き進む古性優作「ダブル・グランドスラムには1回の優勝じゃ足りない」/弥彦G1・寛仁親王牌
弥彦競輪「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」は19日に3日目を開催。準決12Rを走った古性優作(33歳・大阪=100期)に話を聞いた。 今節は久しぶりの実戦だったことも影響したせいか、前検日から「疲れが抜けずになかなか思うようにいっていない」と慎重気味だったが、あれよあれよと決勝まで勝ち上がった。競輪界の代表選手、S級S班としての責任を果たし、修正能力の高さを示した格好だ。 「9月の共同通信社杯の頃に比べればいいですかね。準決は(疲れが)抜けてきた感覚がありました」 さて、決勝は寺崎浩平、脇本雄太の福井コンビの後ろを固める。両者とは2日目優秀「ローズカップ」でも連係し3着を手にしている。寺崎の突進力、そして脇本の判断次第では3番手からの突き抜けるシーンもありそうで、昨年に続く大会連覇への期待は高まるばかりだ。 「1回じゃグランドスラム2個(グランドスラムを2回取ること)には足りないので、今回獲りたいですね」 壮大な目標を掲げるのは、日本競輪学校(現・日本競輪選手養成所)時代に滝澤正光校長から「ダブル・グランドスラムを目指せ」とのゲキがあったから。現在、グランドスラムと定義される6大会のうち「競輪祭」と「日本選手権競輪」が残っており道のりは長いが、「全日本選抜競輪」、「高松宮記念杯競輪」、「オールスター競輪」をすでに2回ずつ制しており、もし今回、当大会を優勝すればGI4大会目のダブルVとなる。前人未到の大記録を目指し、猛烈に直線を突き抜ける。(netkeirin特派員)