接戦必至。高本幹也[東京SG]、山沢京平[埼玉WK]の両司令塔が質の高い80分を演出するか
開幕戦にして頂上決戦級の濃い試合となりそうだ。 昨季3位の東京サントリーサンゴリアスのホストゲームは、味の素スタジアムに2年続けて準優勝の埼玉パナソニックワイルドナイツを迎えて戦う(12月21日、14時30分開始)。
リーグワン発足からの3シーズン、サンゴリアスはワイルドナイツに勝っていない。プレーオフでの対戦も含め4戦全敗。多くのファンが詰め掛ける今季こそ勝利を手にしたい。 今季は同じカンファレンスBに入ったため、レギュラーシーズンの第1節、最終節(第18節)と2回戦う。5か月先の敵地での再戦を考えても、ここで勝っておくことには大きな意味がある。
小野晃征ヘッドコーチ(以下、SH)が新しくチームを率いるサンゴリアスの先発には、昨季セミファイナルを戦った時のスターター15人とは違う6人が顔を並べた。 両PRには、小林賢太、細木康太郎と、若いふたりを起用した。NO8にはショーン・マクマーン。こちらはリーグワン1年目シーズンの第11節、2022年3月27日の横浜キヤノンイーグルス戦以来の試合復帰となる。
SHにはトヨタヴェルブリッツから加入の福田健太が9番のジャージーを着る。「サンゴリアスのメンバー発表時の緊張感はすごい。それを背負って戦う」と気持ちを込めてピッチへ出る。 12番には昨季1試合だけの出場(クロスボーズーラグビーにも出場)に終わった中野将伍が、コンディションを整えて戻ってきたのが大きい。 FBには河瀬諒介が初めてFBで先発することになった。
小野HCは、初戦のメンバーについて、「プレシーズンの中で結果を積み重ね、いま、もっとも状態がいい選手たち。初戦のジャージーを勝ち取った。自信を持って戦ってほしい」と話す。 ベンチには、森川由起乙(PR)、サム・ケイン(FL・NO8)、流大(SH)、中村亮土(CTB)と経験豊富な選手が多い。僅差でゲームを進め、終盤に勝負を持ち込んでもおもしろい。