【整体プロが指南】老け込まない人になる「1つの習慣」とは? 骨から髪までうるおう秘訣
「自力整体」とは、整体プロの技法を自分におこなう人気メソッドです。現在1万5000人が実践中。「久しぶりにぐっすり眠れた!」「10年間苦しんできた慢性痛から解放された!」「健康的にダイエットできた!」と絶賛の声が続々。「3分以内でできる悩み解決ワーク」を集めた著書『すぐできる自力整体』も好評。著者の矢上真理恵さんは、「不調のほとんどは自力整体で解消できる」と語ります。今回は『すぐできる自力整体』から老化予防に役立つ自力整体をお届けします。 監修:矢上 裕 矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家 (写真/榊智朗 構成/依田則子) 【この記事の画像を見る】 ● 「腎」の気が低下すると老化が進む? 私たちは歳を重ねていくと、体の各所に「痛み」が出やすくなります。 もちろん個人差はありますが、加齢による保水能力の低下、潤いを保つはたらきの低下により、全身の関節の潤滑油が減少。骨粗鬆症や腰椎の圧迫骨折、変形性ひざ関節症、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなどのリスクが高まります。 わかりやすいのは、水を飲んでも水分が膀胱に直行、トイレが近くなるばかりで、細胞が水を吸収・保管する能力が低下してきたとき。皮膚や筋肉の弾力も低下して、目の下のたるみやほうれい線も深くなっていきます。 しかし、これは何も手を打たなかった場合の話。 東洋医学では、うるおいをとりもどす治療には「腎」を補います。「腎」は保水能力を握っており、うるおいを保つはたらきをするからです。 「腎」の気が低下すると、腰痛やひざ痛などが現れ、老化の症状も進むとされています。 ● 「腎経」の滞りを解消するのが若返りの秘訣 この考えのもと、自力整体ではうるおいをとりもどすとき腎経(じんけい※図は後半)を刺激していきます。 腎経とは、私たちの体を流れる約12本の経絡(「気」が流れる川のようなもの)の1つ。潤いに関係しています。 この腎経が滞ると、老化、骨粗鬆症、毛髪の弱り、脱毛、白髪、冷え、むくみ、腰痛、不妊などの症状が出やすくなります。 ですから、腎経の滞りを解消するのが若返りの秘訣。 ぜひ今日から「腎経の刺激」を習慣にしてみてください(※ワークは後半)。 腎経の刺激は骨の健康にも役立つので、骨密度の減少による顔の老化予防、たとえばほうれい線、マリオネットライン、ゴルゴラインといった老け見えの予防にも役立ちます。 最後に腎経を刺激する自力整体「足先ほぐし」のワークを紹介しましょう。