<追跡>「ユニクロ」VS「SHEIN」裁判の行方 職人は型紙が同じ可能性を指摘【WBS】
ユニクロの半月型のショルダーバッグをめぐり、ユニクロは16日、中国発のアパレル大手「SHEIN」が模倣品を販売したとして、販売の停止などを求め提訴したと発表しました。ユニクロが提訴に踏み込むのは国内では初めてです。なぜ今、提訴なのか。そして裁判の行方はどうなるのか、追跡取材しました。 ユニクロが2020年に発売した「ラウンドミニショルダーバッグ」。半月型が特徴で、値段は1500円。使い勝手の良さなどから日本だけでなく世界でも異例のヒットとなり、ユニクロの業績を押し上げました。このショルダーバッグをめぐって、16日、ユニクロが中国発のアパレル大手SHEINを訴えたと発表したのです。 2012年に創業したSHEIN。ネット販売専門で服やバッグを数百円など極めて安い価格で販売しています。今年中にもアメリカで上場するとみられ、企業価値は最大でユニクロの時価総額に匹敵する13兆円程度になる可能性もあります。 ユニクロはテレビ東京の取材に対し「SHEINによる模倣商品の販売行為等が当社の販売に与えている悪影響は非常に深刻であり、一刻も早く停止させる必要性が高いと判断した」とコメントしています。 実際どれくらい似ているのでしょうか。実際にSHEINで注文をして比べました。 「注文画面を見ると確かに見た目は似ています。SHEINのショルダーバックの価格は382円。ユニクロのものと比べると4分の1ほどです。届いたSHEINのバッグをユニクロのものと比べると、確かによく似ています。」(角谷キャスター) 素人目にはよく似ているように見える2つのバッグ。カバンなどのデザインから販売までを手がける「新進工房」で、プロの目により2つのバッグの違いを見てもらいました。
「まず形がほぼ同じ。この『はみ出し』という作り方だが、これは別にあってもなくてもどっちでも大丈夫だが、ユニクロの方にも入っていて、SHEINの方も入れられている」