【元警察官】が答える!「今後、自動運転で事故が起きたら?」相手側の責任者は決まっているし、保険対応も◯
自家用で自動運転のレベル4以上が実現したら社会はどうなる?
現行法では、レベル4以上の自動運転は運送会社や旅客会社といった事業者による運行を想定して整備されています。つまり、自家用でのレベル4以上の利用にはまだ適応していません。どうやら、自由に生きたい場所まで自動運転で移動するというのはもう少し先の話になるようです。 とはいえ、レベル4以上の自動運転が社会で受け入れられるまでには、確実に法律が整備されるでしょう。責任の所在があいまいなままで社会にリリースされるはずはありません。 また、すでに多くの保険会社は、自動運転を対象とした自動車保険を提供しています。損保ジャパンの「自動運転専用保険」やイーデザイン損保の「&e(アンディー)」などは、自動運転のシステム欠陥や不正アクセスなどによる事故でも被害者を救済するため早期に補償する商品です。 まだレベル4以上のクルマ社会の姿は未知数ですが、自動車メーカー・国・保険会社などが協力しあい、誰もが安心して自動運転を活用できるかたちになっていくでしょう。 レポート●鷹橋公宣 ◯鷹橋公宣(たかはし きみのり) 元警察官・刑事のwebライター。 現職時代は知能犯刑事として勤務。退職後は法律事務所のコンテンツ執筆のほか、「note」では元刑事の経験を活かした役立つ情報などを発信している。