エンバペ、ヴィニシウス、ベリンガムが決めた!CLで窮地に陥るレアル・マドリーが14試合無敗の強敵アタランタを撃破
10日のチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第6節、レアル・マドリーはアウェーでのアタランタ戦に3-2で勝利した。 【動画】エンバペが鮮やか一撃! リーグフェーズ第5節終了時点の成績2勝3敗で、ギリギリでノックアウトフェーズ・プレーオフ圏となる24位に位置……。ここ14試合無敗で、セリエAでは9連勝中という絶好調アタランタが相手とはいえ、マドリーはこれ以上失態を演じることが許されない状況だ。 アンチェロッティ監督は負傷明けのヴィニシウスを即座に先発で起用。GKクルトワ、DFルーカス・バスケス、チュアメニ、リュディガー、フラン・ガルシア、MFベリンガム、セバージョス、バルベルデ、ブラヒム、FWエンバペ、ヴィニシウスをスタメンとしている(著しい活躍を見せていた若手ラウール・アセンシオは控えに)。 前半立ち上がり、マドリーはエンバペが存在感を発揮。2分にGKカルネセッキと1対1になるなどプレーのキレを感じさせると、10分に先制点を決めた。 ペナルティーエリア手前の背番号9は、ブラヒムから送られた縦パスを左足でトラップすると同時に前方に転がして、一気に加速。マークについていたデ・ローンをあっさりかわしてエリア内に入り込むと、右足のシュートでネットを揺らしている。エンバペ(25歳356日)はCL79試合目の出場で50ゴールに到達。同ゴール数を彼よりも早く決めた選手はメッシのみで、24歳284日で到達している。 幸先よく先制したマドリーは、直後にエンバペがさらなる決定機を迎えるも、強烈なシュートはカルネセッキにセーブされる。その後はルックマンの突破力が光るアタランタが反撃を仕掛け、マドリーは守勢に回ることに。悪い流れの中で35分には、エンバペが負傷で続行不可能となり、アンチェロッティ監督は代わりにロドリゴを投入した。 アタランタに押されるマドリーは前半アディショナルタイム1分、スコアをタイに戻された。ペナルティーエリア内でチュアメニがコラシナツを倒したとしてPKの判定。キッカーのケテラエルが豪快なシュートでGKクルトワを破っている。 1-1で迎えた後半は、攻守がより激しく入れ替わる展開に。チャンス創出の数は明らかにアタランタの方が多かった。が、たとえチャンスの数が少なくても決め切ってしまうのが、CL王者マドリーの強みだった。GKクルトワの好セーブにも助けられるマドリーは、56分にヴィニシウスが追加点を記録。まだ完全なコンディションにはないように見受けられたブラジル人FWだが、ブラヒムが奪われたボールを拾ってペナルティーエリア内に侵入すると、左足を使って対角線上にシュートを放ち、カルネセッキを破っている。 マドリーはさらに59分に3点目を決めた。中盤まで下がってきたヴィニシウスのロングフィードからベリンガムが走り出す。背番号5はペナルティーエリア内右でデ・ローンと対峙すると、まず右足でボールを蹴り出して、バランスを崩しながら左足のシュートを決め切った。ベリンガムは今季初得点を決めてから6戦連続ゴールと、昨季のような決定力を発揮。毎試合、両手を大きく広げ続けている。 2点のリードを得たマドリーだったが、65分にはルックマンのゴールを許して1点差に詰め寄られ、その後もアタランタの猛攻に苦しむことに。アンチェロッティ監督は83分、セバージョスとブラヒムを下げてモドリッチとアセンシオを投入。ボール保持(モドリッチ)と守備を強化(アセンシオ)する意思を同時に示している。 終盤、マドリーは団結したコンパクトな守備でアタランタの決死の攻撃を防ぎ続ける。アタランタは後半アディショナルタイム4分、ルックマンのクロスにペナルティーエリア内のレテギがフリーで合わせたが、押し込むだけだったボールはクロスバーの上へ! マドリーは運にも、アタランタにとっての不運にも助けられて、3-2で試合終了のホイッスルを迎えている。 今季、UEFAスーパーリーグに続いて強敵アタランタを下したマドリーは、CLリーグフェーズの成績を3勝3敗として、勝ち点9で暫定18位に位置している。