ドラフト1位候補の青学大・西川 今秋1号 計3打点で勝ち点1に貢献 DeNAスカウト絶賛「打球音はモノが違う」
「東都大学野球、青学大6-5国学院大」(11日、神宮球場) 3回戦1試合が行われ、4連覇を狙う青学大が国学院大を下して2勝1敗で勝ち点1を獲得した。今秋ドラフト1位候補の西川史礁外野手(4年・龍谷大平安)が今秋1号を放つなど3打点とけん引。視察したスカウトの前でアピールした。 強烈な打球を見つめ、淡々とダイヤモンドを一周した。生還すると手をたたき、ようやく喜びを開放。西川が今秋1号で勝利をたぐり寄せた。 1-0の四回無死一塁で迎えた2打席目。「空振りでも良いので、シンプルにいつも通り振ろうと思いました」とカウント1-1から内寄りの134キロ変化球を一閃(いっせん)。貴重な追加点を奪う左越え2ランをマークし「ボールの内側にバットを入れることができて、打球が切れずに伸びた。良い当たりが打てた」と笑顔を見せた。 9日の開幕戦では第1打席で先制適時打を放ったが、以降9打席は無安打(4四球)だった。前日の2回戦後には安藤監督から「タイミングが少し差されている」など指摘を受け、修正。この日は3打席目にも犠飛を放つなど結果につなげた。 DeNA・稲嶺スカウトは「タイミングばっちりの良いホームラン。打球音はモノが違うね」と評価。広島・高山スカウトも「一発で仕留められたのは大きい。即戦力に近い右打者というのが魅力」とうなずいた。 「負けたくない思いは人一倍強い。絶対に4連覇を成し遂げたい」と西川。ドラ1候補が、そのバットで栄冠を導く。 ◆西川 史礁(にしかわ・みしょう)2003年3月25日、21歳。和歌山県出身。182センチ、88キロ。右投げ右打ち。山野小1年時に川辺ウィンターズで野球を始め、丹生中では和歌山日高ボーイズに所属。龍谷大平安では2年春からベンチ入りしセンバツ8強。青学大では1年秋から出場し、3年春、4年春に最高殊勲賞とベストナインを獲得。3月には侍ジャパンの欧州代表戦メンバーに選出。