不調改善・予防になる「臓活おかゆ」の作り方。1年の季節に合わせたアレンジを紹介。湿気の多い時期の体調管理には冬瓜と卵のおかゆ
◆おかゆ篇 おかゆは消化・吸収のいい食べものの代表格。さまざまなストレスで胃が弱っている現代人に最適な養生食です。私が提案する「臓活おかゆ」は、体調や季節に合った具材をおかゆに入れるだけ。体に不要な老廃物を排出しつつ足りない栄養素を補い、手軽かつ効率的に五臓の力を活性化させることができます。 胃が最も活発に働くのは、午前7~9時の間。昼や夜に食べてもかまいませんが、朝食の時間帯に摂るのがおすすめです。また、おかゆだけではタンパクが不足してしまうので、卵焼き、焼き魚、納豆などのおかずを必ずプラスしてください。 五臓の働きを活性化させる食材は、「五色」と「五味」で見分けることが可能。肝なら緑色の野菜や酸味のある梅、レモンなど。また、旬の食材も五臓をサポートする ●基本のおかゆのつくり方 (1)米はよく洗い、たっぷりの水を入れて一晩(6~8時間)浸水させる。翌朝、ざるに上げる。 (2)具材を一口大にカットする。野菜の皮には栄養があるのでなるべくむかない。 (3)鍋に米、分量の水を入れ、ふたをして中火にかける。沸騰したら、へらで鍋底をこそげるように混ぜる。ふたをずらし、時々かき混ぜながら弱火で約20~30分煮る。 (4)具材を加えてさらに5~20分ほど煮る。(時間は具材の種類に合わせて調整。硬い食材や消化の悪い食材は(3)で入れる) (5)火を止め、最後に調味料で味をととのえる。
◆『春』貧血や乾燥肌の改善に 【ほうれん草とまいたけのおかゆ】 《 材料(2人分) 》 ・米…75g ・ほうれん草(3cm長さに切る)…75g ・まいたけ(小房に分ける)…15g ・塩…小さじ1/4 ・水…600mL ほうれん草は、春に活発になる「肝」の新陳代謝を促し、血を補います。貧血、便秘の改善、乾燥肌や目の充血予防に。まいたけは免疫力アップに効果的 ●春のおすすめ食材 にら、春菊、菜の花、ちんげん菜、ブロッコリー、キャベツ、セロリ、梅、レモン、トマトなど
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