元近鉄、日ハム、楽天監督の梨田昌孝氏が新型コロナ感染…重度肺炎で集中治療室入りも「回復に全力。重患者用の人工心肺装置はつけていない」
近鉄、日ハム、楽天で監督を務め、リーグ優勝2度を果たした野球評論家の梨田昌孝氏(66)に新型コロナウイルス感染の陽性反応が出たことを1日、所属先のマネジメント会社が発表した。感染経路は不明で、同社は「医療関係者の皆様、プロ野球関係者の皆様、並びにメディアの皆様、いつも応援して下さっているファンの皆様に多大なるご迷惑とご心配をお掛けしておりますことをお詫び申し上げます」とのコメントを出した。 同社によると梨田氏は、3月25日に倦怠感の症状があり自宅で静養したが、28日に発熱、30日に呼吸困難の症状が出たため病院を受診し、総合病院の紹介を受け31日に重度の肺炎と診断された。大阪府内の別の病院に搬送されて入院。PCR検査を受け4月1日に陽性反応が確定した。現在は、面会禁止で、集中治療室に入り人工呼吸器をつけている状況。同社によると、家族の理解と許可を得て、今回の感染を発表した。これらの経緯は、梨田氏と接触ができないため、夫人を通じて情報を収集したものだという。 事務所関係者は、「1週間前には、まったく何の異常もなかったので驚いています。本当に怖いウイルスです。新型コロナの影響で評論家活動も講演活動もなかったので、ほとんど出歩くこともされていませんし、どこで感染したかもわかりません」と困惑している。 ただ梨田氏は、新型コロナが重症化する原因とされる糖尿病や高血圧などの持病はなく、現在は、先日、新型コロナで亡くなられたタレントの志村けんさんが付けていた「ECMO」と呼ばれる、直接、血液に酸素を送る人工心肺装置ではなく、通常の人工呼吸器が治療に用いられているという。 事務所関係者も、「重症の肺炎で入院した後の症状の程度は詳しくはわかりませんが、現段階では、この2、3日で、どうのこうの(命にかかわってくる)というひどく重篤な状況ではないと聞いています。本人も病状の回復に全力で努めておりますので、どうか静かに見守って頂けますと幸いです」という。この言葉に安心はしたが、新型コロナの症例には、不明な部分が多いため、依然、予断を許さない状況ではあるのだろう。