元近鉄、日ハム、楽天監督の梨田昌孝氏が新型コロナ感染…重度肺炎で集中治療室入りも「回復に全力。重患者用の人工心肺装置はつけていない」
近鉄、日ハム監督として2度リーグ優勝
梨田氏は、近鉄の現役時代は、強肩、強打の捕手として活躍、独特の打撃フォームのこんにゃく打法が有名で、1979年から3年連続でベストナイン、ダイヤモンドグラブ(現ゴールデングラブ)賞も4度受賞、球宴にも6度出場した。引退後は、近鉄でコーチ、監督を務めて2001年に強力な”いてまえ打線”を作ってリーグ優勝。2004年の近鉄の身売り後、2008年からは日本ハム監督に就任、翌年にリーグ優勝を果たした。2011年に勇退し、2013年のWBCでは、侍ジャパンの首脳陣に抜擢され、ヘッドコーチとして山本浩二監督を支えた。 2016年からは、楽天のフロントだった故・星野仙一氏からの指名を受けて楽天で指揮をとった。2年目には、2番打者に外国人選手を置くメジャー流の大胆な用兵でクライマックスシリーズ出場を果たしたが、翌年、開幕ダッシュに失敗し途中辞任した。2019年からNHKなどで評論家活動を再スタートしているが、その卓越した野球理論と調整力に対しての評価は高く、今なお指導者としての現場へのカムバックが期待されている人材だ。 政府の専門家会議は、この日、「東京や大阪が感染拡大警戒地域」と指摘したが、野球界では、阪神の藤浪晋太郎、伊藤隼太、長坂拳弥の3人が、新型コロナに感染するなど、関西から野球関係者4人に感染者が発生する非常事態となっている。