永野猛蔵引退 スマホ不適切使用で来年10月まで騎乗停止受け 骨折休養中に親族に対して予想行為も
JRAは13日、東西トレセンで説明会を開催し、スマートフォンの不適切使用で騎乗停止中だった永野猛蔵騎手(22)=美浦・伊藤圭=から騎手免許の取り消し申請があり、同日付で免許を取り消したと発表した。 23年5月26日から24年10月6日まで約1年4カ月の間、継続的にスマートフォンを使用し、1台目のみをロッカーに預ける偽装工作を行った上で、2台目を持ち込み、複数の外部の者と通信、通話を行っていた事実が発覚。自身が騎乗していた馬や所属厩舎の馬ではないが、骨折休養中に親族に対して予想行為を行っていたことも明らかになった。この日の第1回の裁定委員会で、24年10月8日から25年10月7日の12カ月間の騎乗停止処分が決まったと通達。それを受けて本人が騎手免許の取り消しを届け出た。 なお、第2回の裁定委員会は28日に開催予定。スマホの不適切使用が発覚した小林勝太騎手や酒気帯び運転で道路交通法に違反した松若風馬騎手の最終的な処分はその後発表される。 ◆永野猛蔵(ながの・たけぞう)2002年9月8日、新潟県出身。22歳。21年に美浦の伊藤圭三厩舎からデビュー。同期には永島まなみ、古川奈穂らがいる。1年目は29勝で民放記者クラブ賞を受賞。22年は30勝を挙げフェアプレー賞を獲得した。JRA通算111勝(重賞0勝)。最終レースで馬券に絡むことが多く「最終のタケゾー」としてファンに親しまれた。身長161・5センチ、体重45・5キロ、血液型A。