高校生のヘルメット購入「2000円助成」熊本市が提案へ 来年度から県立高校で着用義務化
熊本県立高校では、2025年度から自転車のヘルメット着用が義務化されます。これを受けて、熊本市は購入代金2000円を助成する補正予算案を提案します。 【動画を見る】高校生のヘルメット購入「2000円助成」熊本市が提案へ
4月に義務化した学校は着用率100% 一方で…
熊本県内の公立高校で最も早く、今年4月にヘルメット着用を義務化した熊本工業高校。9カ月が経った今、自転車通学者の着用率は100%です。 生徒 「最初は、ヘルメットをかぶることに抵抗があったんですけど、学校のルールでかぶるようになると、自分の身を守ることにつながるし、卒業してからもヘルメットをはめようかなという気持ちになりました」 熊本工業高校で定着する一方、熊本市が9月に行った調査では、自転車通学者のヘルメット着用率は6.4%にとどまっているのが現状です。熊本市は、着用率アップを図るため、高校生に対し、ヘルメット購入代金2000円を助成する補正予算案を29日開会の定例市議会に提案します。 助成の対象は、2025年度、高校に通う熊本市在住の1万1760人。事業費には、こどもの未来応援基金が活用される予定で、基金の一部にふるさと納税の寄付金をあてる考えです。
自転車のヘルメット 売れ筋は…
2023年度に自転車に乗るすべての人の着用が努力義務となったヘルメット。熊本市の自転車販売店サイクルベースあさひくまなん店では「比較的軽量なモデルで、価格も求めやすく、空気の取り入れ口が多いので、蒸れにくいタイプが人気」といいます。 軽量で通気性がよく、着用してもヘアスタイルが崩れにくいヘルメットやカラーバリエーションが豊富なヘルメットが人気があり、6000円前後のものが売れ筋とのこと。 自転車販売店は「(値段が高いと)買ってください、と言いにくいところがありますが、(熊本市が)2000円出してくれるというところで、若い方はご両親がお金を出してくれる方が多いと思うので、おすすめしやすくなりますね」と話します。 事故での致命傷を防ぐヘルメット。着用が呼びかけられています。