【解説】ダイハツ きょうから“新社長”体制も…トヨタ関係者「ダイハツは絶対に変われない」そのワケは?
■残るは9車種…ダイハツの売り上げトップ「タント」の出荷再開がカギ
ダイハツは現在国内で27車種を販売していて、国交省からそのうちの18車種について出荷停止が解除されている。今月18日からは滋賀工場の稼働も再開させることとなり、これにより、大阪府池田市の本社工場以外の全ての工場で生産を再開させることになる。 ただ、ダイハツの中で売り上げトップを誇る軽乗用車「タント」など残る9車種が、いまだ国交省から出荷停止の指示を受けている。あるダイハツ関係者は、新体制が始まったとしても「軽乗用車の生産をさらに再開できなければ、経営は厳しいままだ」と指摘した。 ダイハツの井上新社長は今後のダイハツのあり方について、「4月に方針を説明する」としている。今後は、本来の主軸である軽自動車に注力する方針だ。さらにダイハツは1日、今月中に、全国に58ある販売会社に対し、メーカーとしての資金支援を始めるとも明らかにし、着々と「再出発」への道を進めている。 ただ、あるトヨタ関係者は、「会長に言われれば“誰であっても反対できない風土”が、グループ全体をダメにしている」と話す。「原点を見失っている」のは、現場なのだろうか、それともトップなのだろうか。