【高校ラグビー】“気合いが持つのは5分”優勝した桐蔭学園のOB伊藤大祐が強さの秘密語った
<全国高校ラグビー大会:桐蔭学園40-17東海大大阪仰星>◇決勝◇7日◇大阪・花園ラグビー場 桐蔭学園(神奈川)が東海大大阪仰星(大阪第2)を破って、2大会連続5度目のVを飾った。 ◇ ◇ ◇ 桐蔭学園OBが強さの秘密を語った。19年度大会で初の単独優勝に導いた主将で、リーグワン神戸の伊藤大祐(23)は、高校生らしからぬ冷静さを挙げる。「藤原監督が『気合が持つのは5分』と言ってて。気合だけでいけるほど花園は甘くないなと。だから、僕の代も今も気合を入れる円陣はしてないと思います」。 長時間ミーティングなど、入念な準備が特徴。時間帯や点差、風上か風下かなどあらゆる場面を想定して「練習以上のものは出ない」と割り切って臨む。「常に相手の先を行く感じで、何があっても自分たちが強い自信がある。今年も例年通りだなと思う」と伊藤。今大会は決勝以外の4試合で後半無失点。相手を見極めて、着実に勝ち抜いた。 自信の裏付けは、徹底した基礎練習にある。「新体制になって1~2カ月はキャッチだけの練習をずっとしていた」。現在も、年明けるとパスキャッチに時間をかけ、基礎を土台に、型にとらわれない柔軟な戦術を練る。今年で言えば「キックの回数が多いと思う」と伊藤。「アタックとか内容は変わってるけど、ベースは同じ。優勝したい気持ちを抑えてやれているのも素晴らしさ」と後輩たちをたたえた。【竹本穂乃加】