「神は細部に宿る」贅沢なシェルコードバンと匠の技が融合した“日本製レザー財布”に惚れ惚れ/編集長のお墨付き『コレ買いです』Vol.58
丁寧で美しい仕上げに惚れてしまう!
「シェルコードバン ショートウォレット」を手にして感じたのは、まさに隙のない出来だということです。毎年ものすごい数の財布を拝見していると、デザインや機能性のよさの他に縫製や仕上げにも目が向くようになるのですが、今作に妥協は一切なし。ステッチワークに乱れもありませんし、カード段の念引きもビシッと引かれていました。超高級とされるブランドでも細部は丁寧でなかったりするのですが、そこはさすが日本のファクトリーブランド、職人の匠の技が宿っています。 複数の革が重なったコバの処理も、ご覧の通りの美しさ。必要以上に塗料を山盛りにしたり、ツヤを出しすぎたりしないところに、日本人の美意識を感じます。 札室は2層構造。縫製が悪いと内外のパーツのバランスが狂い、広げたときに歪みが生じることがあるのですが、こちらの財布にそうした懸念は不要です。 シンプルながら実用性も考えられています。カードポケットは4枚分を用意。一番下の段は左端にアールを設け、出し入れしやすい作りになっています。コインポケットはボックスタイプを採用。一度にたくさんの小銭を確認でき、支払いもスマートに行えます。
ホーウィン社のシェルコードバンを贅沢に使用!
縫製もすばらしいのですが、商品名に冠しているようにシェルコードバンを採用した点も見どころです。 シェルコードバンはアメリカのホーウィン社が仕上げた超高級素材のひとつ。「革のダイヤモンド」とも称されるほど希少価値の高いコードバンレザーにオイルをたっぷり含ませ、潤沢なツヤ感や深みを表現しています。 今回は未使用品での撮影で、ほどよい光沢感やコードバンならではのきめ細かな質感が強調されていました。現状でも高級感たっぷりですが、これが使うほどにツヤ感が倍増していくんですよね……。さらには、よく触る箇所ほどオイルのツヤが増したり、内容物に合わせて形が順応していったりもコードバンならではの特徴。だんだんと“自分だけの財布”へと変わっていく様を味わえるのは、モノ愛好家としての冥利に尽きます。 フラソリティ シェルコードバン カードケース(FS-704) ¥24,200(税込) ほかにもシェルコードバンを使った製品が展開されています。 個人的に気に入ったのが、こちらのカードケース。名刺交換をするシチュエーションというと初対面の人を相手にしているはずで、目の端に高級感たっぷりなシェルコードバンを映り込ませることができれば、いい感じの第一印象を与えられるはず。それにシェルコードバンの製品を手頃な価格で買えるのもいいんですよね。 ボックスマチのメイン収納のほか、複数のカードポケットも装備。コードバンとヌメ革のコントラストもたまりません。