【極論】換気扇と部屋の照明、一生つけっぱなしとこまめに消す場合で出費はどれだけ変わるの?
「換気扇や照明をこまめに消すのが面倒だから、いっそのことつけっぱなしにしておけばいいのでは?」と考えている人もいるのではないしょうか。一般的には、こまめに消すのが節約につながると言われていますが、実際には大きな節約にはつながらないかもしれません。 そこで本記事では、換気扇と部屋の照明を一生つけっぱなしにした場合の電気代を考えていきます。
換気扇を60年つけっぱなしにしたときの電気代はいくら?
まずは換気扇をつけっぱなしにしたときの電気代を考えてみましょう。換気扇は住宅内に複数設置されていますが、ここではお風呂とキッチンの換気扇に着目していきます。20歳から80歳までの60年、毎日24時間つけっぱなしにするという条件です。 24時間換気モード時の消費電力が19.5Wの「Panasonic FY-13UG7E(お風呂の換気扇)」を例に挙げると、60年つけっぱなしにしたときの電気代は「0.0195kWh×31円(電気代の目安単価)×24時間×365日×60年=31万7725円」です。換気扇の電気代ですが、60年となるとさすがに無視できない出費です。 続いてキッチンの換気扇の電気代を考えていきます。常時換気モード時の消費電力が5Wの「Panasonic FY-60DWD4-S」を例に挙げると、60年つけっぱなしにしたときの電気代は「0.005kWh×31円(電気代の目安単価)×24時間×365日×60年=8万1468円」です。お風呂の換気扇と比べると4分の1程度の電気代であり、1年あたりでも約1358円と低コストですから、つけっぱなしにしておいてもよさそうです。
部屋の照明を60年つけっぱなしにしたときの電気代はいくら?
部屋の照明の電気代は、蛍光灯かLEDかによって大きく異なります。ここでは一例として、Panasonicの「LEDシーリングライト HH-CG0834A ~8畳」を60年つけっぱなしにした場合の電気代を考えていきます。 このLEDシーリングライトの消費電力は28.9Wですから、60年分の電気代は「0.0289kWh×31円(電気代の目安単価)×24時間×365日×60年=47万885円」です。お風呂の換気扇とキッチンの換気扇を両方60年つけっぱなしにしたときの電気代をも、上回る結果となりました。 ただし、部屋の照明を全灯の状態でつけっぱなしにするケースは考えづらく、実際にはモードを切り替えながら使う人が多いと想定されます。例えば、日中は全灯の状態で使い、就寝時には常夜灯(豆電球)に切り替えるなら、常に全灯の状態で使い続けるよりも消費電力を抑えることが可能です。このように生活スタイルによっても電気代が変わるため、「60年つけっぱなしで47万885円」という数字はあくまで目安のひとつと捉えましょう。