食欲を抑制するダイエット薬と同じ効果を得られる「身近な食べ物」とは?豪大学の発表で明らかに
最近、ダイエットのトレンドの中でよく聞くのが“セマグルチド”。セマグルチドは、オゼンピックやウゴービといった“ダイエット薬”に含まれる有効成分で、肥満や2型糖尿病の治療におけるゲームチェンジャーとしてもてはやされている。 【写真】食欲が止まらない! どうしたら抑えられるの? でも、豪ニューカッスル大学が発表した新たな論文によると、一部の食品はセマグルチドと同じ作用を体に及ぼす可能性がある。つまり、わざわざ薬を使わなくても、その薬を使ったときと同じように体重を減らせる可能性があるということ。この方法なら、すでに報告されている不快な副作用に苦しむ必要もない。 ただし、体重や2型糖尿病を管理するために医師からセマグルチドを処方されているなら、その薬はやめないで。とにかく健康や体重に関することは、必ず医師やヘルスケアの専門家に相談してから決めるのが鉄則。 でも、その薬とまったく同じ食欲抑制ホルモンを分泌させる食品があるのなら、知りたいと思わない? 言い換えれば、不必要な薬を使わずに、セマグルチドの恩恵を享受できるということ(栄養価の高い食事をすることにも、また別のメリットがあるのは言うまでもない)。オーストラリア版ウィメンズヘルスから見ていこう。
セマグルチドの作用とは?
簡単に言うと、セマグルチドは満腹感を誘発することで作用する。おなかが空いていないときは、自然と摂食量が減るからだ。前述の論文を書いたエマ・ベケット氏は『The Conversation』誌に寄せた記事の中で、「セマグルチドはGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)と呼ばれる天然のホルモンに似た働きをします」と述べている。私たちの体は、食事から摂取する栄養素に反応する形で、このホルモンを自然に分泌する。 「GLP-1は、私たちが食事をしたことを体に伝える信号経路の一部で、体に食べ物のエネルギーを使う準備をさせます」 一方、処方薬のオゼンピックやウゴービを毎週注射していると、主要栄養素たっぷりの食生活では生じ得ない副作用が現れることがある。吐き気、嘔吐、下痢、膨満感、重要な臓器の問題は、どれもセマグルチドの使用に伴う副作用。セマグルチドの摂取をやめると、満腹感が薄れるのは言うまでもない(多くの人は以前と同じレベルで再び空腹を感じ始める)。