ChatGPTが「論理的思考力」を得てどう変わったのか?その凄さがわかる3つのポイント
ChatGPTにとって、論理的思考はどんな意味を持つのでしょうか? 最新アップグレードでOpenAIが創り出したのは、ただ単に質問に答えるだけでなく、ユーザーとのやりとりを通じて思考するチャットボットです。 ChatGPTが「論理的思考力」を得てどう変わったのか?その凄さがわかる3つのポイント レベルアップしたChatGPTは、実際に役立つ問題解決のスキル、深い洞察力のある会話、そして個々のユーザーに即した回答を提供できるようになりました。 これは、検索エンジンのような回答を吐き出すだけのチャットボットではありません。むしろ、ボードゲームの夕べを催した時に、ぜひ自分のチームに加ってもらいたいと思う人物に近い能力を持っています。 この新たに加わった論理的思考力は、人工知能(AI)とのやりとりを楽しく、実り多いものにしてくれます。 では、ChatGPTの新機能の何がすごいのか、先ほど挙げた3つのポイントに絞って説明していきましょう。
強化された問題解決能力
ChatGPTの論理的思考力がもたらす最大のメリットの1つが、ユーザーの問題解決を手助けできる新たな能力です。 これは、2024年9月にリリースされた「OpenAI o1-preview」によって実現されたものです。しかもここで得られるのは、「再起動を試してみましたか?」というような、決まりきったアドバイスではありません。 私は最近、無料の動画編集ソフトウェア「DaVinci Resolve」を使って、ある動画を編集しようとしたのですが、うまくいかず、イライラを募らせていました。 私のような初心者では手に負えない状況で、自分が持つ知識の壁に突き当たり、納得できる答えはどこにも見つかりませんでした。YouTubeのさまざまな動画に、45分にわたって目を通したものの、どうにもならなくなり、私はChatGPTに助けを求めることに。 するとChatGPTは、必要な操作手順を、段階を踏んで教えてくれました(広告が強制的に表示されたり、何の関係もないコンテンツが大量に投下されたりすることもありませんでした)。 私はChatGPTと共に、論理的に問題を解決し、望んでいた動画の編集ができるようになったのです。 こうした論理的思考力は、ほかの場面にも応用できます。たとえば、微積分と格闘している学生の場合はどうでしょうか? ChatGPTなら、「これは本来、高校で学んでおくべき事柄のはずですよ」というような、質問者を見下すトーンを漂わせることなく、問題を理解しやすいステップに分割して説明してくれるはずです。 あるいは、コーディングに問題が発生して困り果てているプログラマーの場合も、ChatGPTが論理的にバグを解決し、さらには最適化の提案までしてくれるでしょう。 ChatGPTはいわば、決して疲れない「もうひとつの両目」なのです。しかも、仕事そっちのけで猫動画に夢中になってしまうようなことも起こりません。