50歳からの薄毛対策「やっていいこと」「やってはいけないこと」
頭皮のコリを感じたら、「親指のつけ根マッサージ」を!
「頭皮の硬さが薄毛、抜け毛の原因になるので、凝った筋肉をほぐしましょう。両手の親指のつけ根を耳の上(側頭筋)にあてて、両側からはさむように持ち上げ、3秒キープ。実は薄毛、抜け毛の原因になっている頭蓋骨のゆがみ矯正にも役立ちます」 「頭皮を5本の指を使ってマッサージすると、首肩に力が入り、かえって頭皮への血流が妨げられてしまうことも。親指のつけ根を使うと、軽い力で効果的にマッサージできます。また、耳を引っぱったり回したりするのもおすすめ。朝晩はもちろん、日中疲れやストレスを感じたら行うのを習慣にして」 「目の疲れもストレスを招き、薄毛、抜け毛の原因に。疲れたなと思ったら、10秒目を閉じるのをクセにして。またお風呂で湯船につかりながら水で絞ったタオルを目にあてクールダウンしたり、眉毛をつまんでもみほぐすのもおすすめです」
■頭皮用の美容家電を使うときは注意が必要 スカルプマッサージャーや頭皮用の美顔器を利用するのは? 「不要な摩擦や刺激を与えなければOK。また、頭皮は顔以上に繊細なので、顔モードで頭皮をケアするのはNG。かならず頭皮モードで時間を守って行いましょう。ですが、充電の必要もなく、いつでもどこでもケアできる、手によるマッサージがもっとも手軽で効果的だと私は思います」 ブラッシングは効果的? 「私はおすすめしていません。ブラッシングは、シャンプーを毎日できなかった時代のヘアケア法。ブラッシングするとどうしても髪にテンションがかかり、まだ抜けなくていい髪まで抜けてしまいます。途中で抜けても、毛周期は変わらないので、次に生えてくるまでの期間が長くなり、その間、髪のボリュームがダウンしてしまいます」 「正しい頭皮ケアをすると、頭皮が透明感を帯びてみずみずしくなり、フカフカに。髪が育つ土壌がととのい、成長期にしっかりと太い毛が育ちます」(小林さん)
●小林弘子さん 育毛コンシェルジュ、毛髪診断カウンセラー、毛髪診断士。東京・中野で育毛サロン『サイエ』を主宰。施術をした人はのべ7万人以上。その育毛、発毛実績から、「ハゲのカリスマ」と呼ばれる。NPO法人『サイエ式育毛コンシェルジュ協会』の代表を務め、全国の美容師、理容師を対象に「育毛・発毛スクール」も。著書に『あなたは「髪を生やす」習慣をしらないだけ。』(主婦の友社)が。 ●小田ユイコ 美容ジャーナリスト。出版社に勤務後、独立。『eclat』『MAQUIA』『LEE』『BAILA』などの女性誌や、WEB媒体で美容記事を執筆。「美しさは健康から」をモットーに、女性のカラダに関する取材を長年にわたり行う。1965年生まれ。