12歳の天才少女Conoca 2年先までオファー殺到【つぶつぶアート】の魅力|VERY
今にも動き出しそうにリアルで、でもどこでも見たことがないほど幻想的な動物たち。きっと目にした誰もがため息をついて見とれてしまうイラストを描いたのは、2011年生まれで現在小学校6年生のアーティスト、Conoca(このか)さんです。Conocaさんのこれまでの歩みについて、ご本人に取材しました。
母の「インスタ投稿」で世界が広がった
もともと絵を描くのが好きで、6歳のときに「世界児童画展」で佳作に選ばれたほどの実力を持つConocaさん。9歳のころ、インターネットや図鑑で見かけた動物の絵を参考に、黒いペンで縁取りしてから色鉛筆やアクリル絵の具で鮮やかに着色するという独自のスタイル「つぶつぶアート」を確立しました。 10歳のときに開いた初めての個展には、なんと250人以上のお客さんが集まり、ほとんどの作品があっという間に成約してしまったのだそう。さらに国内で最も歴史の古い「日動画廊」からも出展の声がかかるなど、その実力は折り紙つき。テレビ、新聞各社からも取材が殺到しているといいます。実はConocaさんがこれほどまでに注目を浴びるようになったのは、お母さんがきっかけなのだそう。「7歳の時に、母が私の作品をInstagramに投稿してくれました。母が行動を起こしてくれたことで私の絵を知らない人が見てくれるようになり、私の世界も広がりました」とConocaさん。
※ConocaさんHPより抜粋 また、お母さんは絵を描くことだけではなく、Conocaさんが「夢中になれる何か」を見つけるための手助けもしてくれたのだとか。 「母は水泳、英語、ダンス、ピアノ、フラダンスなど、さまざまな習い事を経験させてくれました。そのおかげで、私は自分が『本当に好きなこと』を見つけられたような気がします。個展を開くようになったころからは絵に集中。最近では、毎日4時間は絵を描く時間にあてています」 水族館や動物園などでリアルな動物の様子を目の当たりにしたときなどは「早く描きたい!」という想いがあふれて止まらないというConocaさん。なんと食事中に描いてしまうことも! お母さんはそんなConocaさんを決して止めることなく、様子を見ながら声をかけてくれるそう。現在、新規の作品依頼は2年先まで予約がいっぱいとのこと。「作品ができるのをいつもじっと見守ってくれる」というConocaさんの話からも、子どもの好きを伸ばしながら尊重してあげる、素敵な親子関係が目に浮かんできました。 構成・文/樋口可奈子 撮影/杉本大希