バイクのタンデムは意外とルールが細かい! 2人乗りOKとNGな車種の違いは?
高速道路には2人乗り禁止区間もある
ほかにも、高速道路などでは、2人乗りが禁止されている区間もあるので注意しましょう。それは、東京都心を通る首都高速道路、いわゆる首都高の一部です。 2人乗り禁止区間には、「大型自動二輪車及び普通自動二輪車で二人乗り通行禁止」の標識があり、首都高に入る入口付近などに表示されているので、見落とさないようにしましょう。
違反した場合の違反点数や反則金
このように、2人乗りに関しては、法律で、細かい条件やルールが決められており、もし違反すると、反則金や違反点数は主に以下の通りになります。 1,定員外乗車違反 反則金:原付車5000円、二輪車6000円 違反点数:1点 これらは、主に原付一種のバイクで2人乗りをした場合。また、前述したモンキー125など、51cc以上でも乗車定員1名のバイクに2人乗りをした場合などにも課せられます。 2,大型自動二輪車等乗車法違反 反則金:1万2000円 違反点数:2点 これらは、主に、以下のようなケースで課せられます。 ・免許取得後1年未満に、大型二輪車または普通二輪車の2人乗りをした場合 ・免許取得後3年未満に、高速道路などで大型二輪車または普通二輪車の2人乗りをした場合 ・20歳未満で高速道路などで2人乗りをした場合 ・2人乗り禁止区間で2人乗りをした場合 特に、大型自動二輪車等乗車法違反は反則金の金額も大きいので、違反しないように注意したいものですね。
バイクに初めて乗るパッセンジャーの注意点
2人乗りをする場合は、以上のような条件に加え、ライダーやパッセンジャー(同乗者)にも乗り方などの心構えがいくつかあります。特に、2人乗り初心者では、安全に走るために注意した方がいいことも多いので、いくつか紹介しますね。 まず、パッセンジャーがバイクに初めて乗る場合は、スムーズに走れるように、事前に「どんな乗り方をすればいいか」を話合っておきましょう。 例えば、慣れないうちは「なるべくライダーの背中と腰に密着」すること。また、走行中は「しっかりグラブバーやタンデムベルトを握る」「ニーグリップでライダーの腰を軽く挟む」といったことを説明することも大切です。 さらに、パッセンジャーのなかには、コーナーでバイクが傾くことに恐怖心をおぼえ、体を起こしてしまうような人もいます。特に、バイクの傾きと反対方向など、パッセンジャーが極端な動きをしてしまうと、車体がバランスを崩してしまい、スムーズな走りができないばかりか、場合によっては転倒してしまうことさえあります。 そのため、コーナーの旋回中は、ライダーの動きに合わせて、例えば左旋回なら左に、右旋回なら右へ「やや体を傾ける(あまり極端に傾けるのもバランスを崩しやすい)」など、2人がうまく呼吸を合わせて乗れるように、事前に伝えておくといいでしょう。