〔米株式〕ダウ反発、47ドル高=米利下げ期待で(13日)☆差替
【ニューヨーク時事】13日のニューヨーク株式相場は、この日発表された米物価指標を背景に連邦準備制度理事会(FRB)による利下げへの期待が高まり、反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比47.21ドル高の4万3958.19ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は50.66ポイント安の1万9230.74で引けた。 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1037万株減の9億6880万株。 朝方発表された10月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想と同水準で、FRBが12月に0.25%の利下げを行う観測が強まった。これを受け、2年物米国債利回りが大幅に低下し、小売りやエネルギー関連などが買われた。 ダウは一時200ドル超上昇。ただ、大統領選と同時に行われた連邦議会選で、上院に続き下院でも共和党が多数派になることが確実になったと伝わると、取引終盤にかけ上げ幅を縮めた。 市場では、大統領職と上下両院の多数派ともに共和が占めることで、「トランプ氏が極端な政策を進めるのに歯止めがかからなくなる」(日系証券)との懸念が出ている。 ダウ銘柄では、アマゾン・ドット・コムが2.5%高、シェブロンが2.2%高、ベライゾン・コミュニケーションズとホーム・デポがいずれも1.8%高、ウォルト・ディズニーが1.7%高。一方、ボーイングが3.6%安、キャタピラーが1.5%安、ユナイテッドヘルス・グループとエヌビディアがそれぞれ1.4%安。